レポート

サラリーマンのためのタンザン鉄道乗車記 その3 いよいよ出発

公開日 : 2017年05月21日
最終更新 :

 旅行会社はポスタのあるマクラバ通りに近く、ポスタまで数分で行ける。タザラ駅に行くには、ポスタ(郵便局。ちなみにロンプラを読んでると、ニューポスタとオールドポスタがあり、新の方だ、みたいなことを書いているが、ダラダラのターミナルはニューポスタにしかないので、ポスタと言えばダルのジモティなら誰でもニューポスタの方を教えてくれる。)のダラダラターミナルから乗れる、のだが、あいにくその時点では工事中で反対側の車線がふさがれている。どこで乗ればいいのか聞いたらホリデイインの向かいまで行け、とのことで、そこの仮停留所みたいなところで待ったのだが、どうしても来ない。

結局あきらめてタクシーで行くことに。後でタザラに乗った人に聞いたら、TAZARA行きと書いているダラダラにすぐに乗れたと言う人と、二台乗り継いだというつわものもいて、フェリーターミナル等の別のダラダラ乗り場に行けばよかったか、とも思ったが、荷物も重く、そううろうろも出来ない。調査不足は仕方がない・・・。

タンザニアでは怖くてタクシーに乗らなかった、という人もタザラの車内で聞いたが、私はホリディインのすぐ横のタクシープールから乗った。タザラ駅までいくらと聞くと「Twenty!」(20,000TSH)まあそんなものか・・・とダン。乗ってから「20ってタンザニア・シリング?米ドルじゃないよね?」と聞くと、そうだ、というので、よくぼったくりタクシーがやるのと逆に(?)「本当に20000でなく、20シリングしか払わなかったらどうするんだろう?」とも思ったが、そんなぼったくり乗客にはならず、きちんと払いました。でも、ダラダラだったら400なので、手間をかけなければ50倍も余計に払うことになる、というお話。

なお、空港とタザラ駅は同じ道沿いにあるのだけど、空港から市内に行くときも引っかかったが、タザラジャンクションと呼ばれるタザラ駅前の交差点の渋滞がひどい。ただ、タクシーにしろダラダラにしろ定額制なので(タクシーにメーターはない。)お金の面でいらいらすることはないが・・・。

タザラ駅(タザラのダルエスサラーム駅)は道に直接面してなく、広場を置いてちょっと引っ込んだところにあるのだが、着いてびっくりした。昔の(今もそうかもしれないが)大連駅そっくりの「出発客は二階、到着客は一階」の空港式駅だったからである。大連駅は日本人の設計なのだけど、40年前にパクっているなあ・・・中国では大連以外であの方式の駅はみた記憶がない。なお、世界中どこでも駅の前は物売りやら観光客の客引きやらでごった返しているのだが、この駅には全くそれはない。週二便の発車と到着だけだからと思われるけど、小さなキオスクが一軒あるだけで(品ぞろえは良いが)お店は何もないので、他のところで調達することをお勧めする。

一等の待合室、に行ってみたが、二等以下とどう違うか・・・冷房も入ってない、中で飲食物のサービスがあるみたいなこともブログでみたがそれもない。私は11時頃に着いたがあと3時間・・・切符には12:30にレポートタイムと書かれているが、これはどういう意味か・・・というのも12時半になっても何事も起こらず、そのままであった。

駅の中も中国式でむやみに天井が高い・・・出発客は二階の待合室で待つが、12時になると出発フロアを閉めるので自由に行き来が出来なくなるので注意が必要。改札は13時過ぎに始まった。一等客はやや優先(空港のビジネスクラス程度)で先に入れてくれる。

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  • サラリーマンのためのタンザン鉄道乗車記 その4 いよいよ出発

     悩んだのが切符に書いている指定席の「C1C2B×」(×には6~8等の数字が入っている)という表示。どういう意味だろう?旅行社の人は行けば分かる、と言うのだけど、分からない。これは「キャビン1番、コンパートメント2番、ベッド×番」の略らしいのだが、まず、一等車が二両(4人コンパートメント)、二等が一両(6人コンパートメント)、食堂車と残りは3等(2*2の座席車)で、C1は2両ある一等車前よりの車両、ということらしい。コンパートメントは番号が書いているのでクリア、問題はベッドで4つしかないのになぜ6とか8(同室の人と確認した)とか付いているのか・・・周りに聞きまくって、ベッドは自由席だと分かったので、進行方向の一階ベッドを確保。6やら8やらの意味は今もって謎である。

    同室は西洋人(すぐに隣の彼女のコンパートメントに入り浸っていて・・・家族連れでない限り、男女別のコンバートメントになっている。・・・あまり会話をしなかったのでなに人か不明。また、安全のためと一人旅で4席分買う、という技を紹介していたブログも見たが、そこまではしなくていいと思うけど・・・。)一人、韓国人一人、と私の3人である。この韓国人が昔大阪に住んでいたとかで、流暢ではないが日本語を話してくれて、おかげで私はほとんど日本語の世界だった。ただ、私は年輩(この人は60歳前だったが、リタイアしていた)の韓国人と日本語で話すのが苦手で、カタコト英語の方が気楽にしゃべれる。・・・・

    車両は中国製の古いもので、水回りが滅茶苦茶・・・トイレは穴が空いているだけ、のような感じで横におおきな水入れがあり、そこからひしゃくで水を取って流す。私はここで大の方は難しい・・・と考えて大の方はしなかったが・・・シャワーもある。が当然水シャワーで着替えるところがある訳でもなく、現実問題としてシャワーを浴びるのは難しい。後になって二等車が新型車であることが分かったが、トイレ等は新型車に借りに行った方がよい。Expressの方は一等も新型車になっているというが・・・。

    冷房もない(というか壊れている。)コンセントがあるのだけど電気が通じていない。こんな滅茶苦茶な一等車は初めてだが・・・外国の寝台車というのは実は平壌から北京に行ったとき以来二度目なのだけど、あの時の東ドイツ製の朝鮮鉄道の車両は日本の寝台車とそん色がないくらいだったのだけど・・・・ちなみに一等車も新型車はいいと聞くが、また乗るチャンスがあればぜひそっちに乗りたい。二等の新型車は「China Aid」と書いているが、日本のODAとかは「Japan gift」と記載する方が多い。そもそもアフリカを意味する「非州」という言葉自体、上から目線だよなあ。

    隣が食堂車。最初から書くと、機関車、3等客車がたくさん、食堂車、一等二両、最後が二等一両という構成である。ちなみにタンザニア国境まではタンザニア軍の兵士が数人、ザンビア領内はザンビア軍の兵士が少なくとも6人乗っていた。安心と言えばそうだが、撃ち合いになる可能性もあるということで、その場合は運命を任せるしかない。

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