4月1日に常磐線の浪江までが再開したのに伴い、一度、常磐線を上野から仙台まで乗ってみたい、と思っていた。震災の数か月後にいわきに行って以来、「あの地域」には足を踏み入れていない。
http://www.jrmito.com/eq/pdf/20170310_01_info.pdf
不通区間の竜田-浪江間は一日二本のバスが走っているが、実質的には朝のバス一本だけである。このバスに乗るには・・・接続は非常に良くて、上野7:00発(始発は品川)のひたち1号に乗れば、接続してくれる。そしてこのひたち・ときわは例の「指定席以外はどこにでも座ってよい」方式をJRで初めて採用した特急である。この仕組みになってからは乗ったことがなかったので、興味しんしんというところである。
えきねっとで追っかけていたのだけど、土曜日にしてはがらがらである。それでも2日前にチケットレスで予約を入れる。ただ単に「予約が取れました」というメールが来るだけで、何かあったらそれを見せろ、とのこと。このJR東のチケットレスは例えばドイツのDBの仕組みと比べると大学生と幼稚園生くらいのレベルの違いがあるが、JR東は指定席の検札をしないので、このレベルでも問題ないのだろう。
さて当日、えきねっとの空席状況に比べればえらく人が並んでいる。しばらくすると、日ごろ乗り付けているあずさ・かいじに比べえらく立派な車両が入ってきた。車内も立派である。そして、例の仕組みは・・・その車両はほぼ満席で、黄色(もうすぐ人が来るでしょう。)が2つある以外は全て緑である。
https://www.jreast.co.jp/hitachi_tokiwa/howtouse/
黄色にはいつ頃からなるのか知りたかったが、2駅後くらいにその席に乗ってきたものの、よく分からない。歩き方などは「任意予約制」などと書いているが、もちろんJR東はそんな訳の分からない言葉は使わず、ずっと「全席指定です。」としかアナウンスしない。「自由席」にあたる「座席未指定券」と言う言葉も、よく考えてみれば変な言葉である。
取手を過ぎると途端に揺れがひどくなり、線路の状態が悪い。水戸を過ぎるとさすがに座席はほとんど赤になる。いわきには定刻に到着。向かいのホームに止まっている竜田行きに乗り換える。前回来た時は四ッ倉までしか走っていなかったから相当の復旧というか・・・。