月面を見ればよく分かるが、地球にも当然のごとくボコボコと隕石は落ちてきていて、その跡地クレーターというのが世界中に存在しているが、国内では科学的な証跡のあるクレーターとしてはここだけ、である。
http://tohyamago.com/experience/inseki-crater/
名古屋駅から車で約二時間・・・というと、どっかの映画を思い出すが、場所的には飯田線の飯田駅から30分くらい、飯田市内にあるのだけど、南アルプスの山中である。いつもは南アルプスを挟んだ反対側である北杜市のことをよくリポートしているのだけど、まさか反対側にこんなものがあるとは・・・最近まで知らなかった。またリニアモーターカーの山梨県駅(甲府市内)と長野県駅(飯田市内)の関係がよく分かり、この間をトンネルで掘るのか・・・とこれまた1つ勉強になった。
公共交通機関で行くなら、しらびそ高原という宿泊施設があるので、ここまでたどり着けば、後は無理すれば徒歩でも回れるが、
http://shirabiso.com/
「証跡」があちこちに散らばっているので、レンタカーの方が便利がいい。私は実は海外でも隕石クレーターというのは見たことがなく、ふーん・・という感じであったが、直径が900メートル、三万年前のものなので、ぱっと見、ただの山の斜面にした見えない。これがどうしてクレーターの跡と分かったのかは、ドラマがあるのだけど、長くなるのでそこまでは書かないが・・・
尾根から見る仏像構造線の谷間がとても美しい。クレーターの周縁部は四分の一くらいしか残っていないがハイキングコースになっていて、縁に沿って歩くことができる。三葉と瀧のクレーターの出会いのシーンのコスプレでもするならば、多分、ここの方がよっぽと絵になるかも、いや、インスタ映えするかも・・・もう少しすると紅葉のシーズンとなり、そのときもきれいだとのこと。
しらびそ高原までの途中、活断層の総本山(?)である中央構造線が露出しているところが何カ所もあり、生でみることができる。こっちとあっちの地層が確かにずれている。・・・・これはアイスランドで似たようなものを見たことがあるが、地質に興味のある人は必見かも・・・前に書いたケニア、タンザニアにある大地溝帯も行ってみたくなった。