レポート

上海の乗り物事情その1・・・地下鉄と紹興のBRT

公開日 : 2017年12月23日
最終更新 :

1990年代の中国は人民の割り込みと窓口に伸びる人民の手を排除し、「めいよう」とのたまわる職員を何とかすれば、とにかく列車に乗ることはできた。が、今の中国はそんなに甘いものではないらしい・・・今回の7年ぶりの上海旅行は「凍結された口座と払えないお金、乗れない鉄道、つながらないネット」と三大苦の世界で、リフレッシュのつもりが、ストレスフルになって帰ってきたのだけど、第二弾の恐怖の鉄道編である。

1.地下鉄
浦東空港には6時前には到着。とにかく早くホテルに行って荷物を置きたかったので地下鉄駅に直行。現金もそこそこ持っていたのだけど、7年前の公共交通カードが復活できるかが、最大の課題であった。「請、再起動」という全くでたらめな中国語を書いたメモを渡すと、職員はすぐに対応してくれたのである。これは少しびっくりで、スイカでさえ10年立ったら無効のはずだから、どのくらい使えるのだろう。90元も残っていた。今回の旅行で前と変わらなかったのは「何回乗っても残高がなかなか減らない公共交通カード」で、料金がほとんど変わってないのはすごいと思う。最低運賃10元くらいでも問題なさそうだけれども・・・。

おかしかったのは老弱病殘孕・・・の座席とされていた優先席が「愛心専座」とまろやかな漢字(?)になっていたこと、エスカレーターの左空け(大阪・英国式)がかなり徹底していたこと。乗車前の荷物チェックはほぼ100%やっていたが、上海ではそんなに妨げにはならなかった。ひどかったのは杭州で、身分証の提出まで求められた。私も生まれてから世界各地で地下鉄を何度も乗っているが、乗る前にパスポートを提示したのは初めてである。

路線は確かに増えているが、乗り換えが滅茶苦茶で営団地下鉄方式で離れた同一名駅が多く、本当は下調べが必要。私は路線図しか見なかったが・・・・

また、これも話題になってないが公共交通カードの普及版の都市旅遊カードというのがある。(私は駅の充値機で知った)
http://www.sctcd.com/
これは商業施設でも使える公共交通カード、であるが、こんなものより支付宝、微信支付の普及の方が早く存亡の危機にあるのではないか・・・。なお充値機は銀聯カードは使えるのだが・・・私は使えず、やはり国内銀聯カードと支付宝、微信支付は必須のような気がする。

2.BRT
トラムとトロリーバスが同じところを走るチューリッヒ、プラットホームがあるのだけど一般道も走るBRTがあるダル・エス・サラーム、とみんな色々と面白いことを考えるが、浙江省の紹興にもBRTが走っている。北站から乗ったのだけど・・・あの金龍客車・・・ダル・エス・サラームのBRTと同じメーカーである。ここのBRTの面白いところは、一般道のバスレーンを走るのだけど、そこには普通のバスも走っている。ところがBRTのバス停のみ、改札のある閉鎖型(ホームドアまで付いている。)のバス停になっていて、一般のバスはその横にある普通のバス停に止まる。・・・と文章で書くのは難しいのだが、へえーと感心してしまった。これで定時制は守れるのだろうけど、BRTにしなくても普通のバスではだめなのか・・・このくらいの規模の街だと地下鉄を作るわけにも行かず、トラムにするにも・・・ということなのだろうか。

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1件のコメント

  • 大昔の大連のチンチン電車は0.02元

    もしかすると0,05元だったかもしれないけどとにかくお金が湿った小さな小額紙幣が戻って来た。

    いまでもそうですが、いわゆる公共交通機関の電車とかバスは本当に安い。

    結局人件費が国家負担だからではないでしょうか?

    しかし、「乗る前にパスポートを提示したのは初めてである。」ってなんで必要だったk知りたいですね。

    よっぽど危険人物に見られたのか(笑)。

    成功を祈る!

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    Re:大昔の大連のチンチン電車は0.02元

    さすけねえさん、こんにちは。

    私も昔大連のチンチン電車に乗ったことがありますが、値段がいくらだったか・・・・ただ、今でも中国は公共交通は採算度外視で、都会でも運賃を安く押さえているので、この辺は「共産主義」の世界なのかも知れませんが・・・・。

    杭州ではパスポートを提示したら、ちゃんと顔写真のページを見て、目視で照合(?)していました。昔はパスポート=面倒な外国人=フリーパス、的なところもありましたが、そんな時代ではないようです。