レポート

凶悪都市ヨハネスブルクの歩き方その4 パーク駅とミニバス乗り場

公開日 : 2018年03月07日
最終更新 :

 昨日の夜中の探索でそんなに危ない訳でもないことが分かったので、ホテルを出て、De Korte St.を駅の方に向かって歩き出した。通学時間帯で学生は多いが、この街の何が危険なのか・・・リュックも後ろにかるっている人も多い。ちなみにこのCBDとプレトリアのCBDは完全に黒人の街で、ケープタウンのような「人種の多様性」には欠けている。黒人は危ないという勝手な思い込みではなかろうか・・・そういう人たちにはルサカやハボロネのような観光客もいないので全く黒人だけで、しかも人がのんびりしている街(カリブ海のセント・マーチンなんかもそうだが、あそこは観光客が多いので白人が存在する)で「修行」した方がいいのではなかろうか・・・別途書くがハボロネではまる一日間アジア系の人間には出会わなかったし、白人も計10人も見なかった。

 CBDのメイン通りの1つであるRisslk Stに出て駅に向かって南下すると、まずRea Vayaの駅が見えてきた。ダル・エス・サラームと同じ形式のBRTだが、路線図もなく詳しい切符の買い方も分からず。そのままパーク駅の方に向かうとハウトレインの駅があった。なるほどここね。ところが肝心なCity Sightseeing Bus(以下CS)の乗り場がない。(以下、私は紙の媒体しか見ておらず、ちょっとネットを見れば解決したことを解決できなかった事の好例である。)とりあえずパーク駅の中に入ることにした。歩き方にも写真がでているターミナルは長距離バスのウエスタン・ターミナルで、列車の駅ではないことが分かったのは二階のテラスから一望したときである。

 二階には各銀行のATMが並び、お金には不自由しない。テラスから乗り出して下を見ようとしたら警備員に止められた。さらに記録のためスマホで写真を撮ろうとすると、撮影禁止とのこと。このターミナル内で首締め強盗に遭うのはかなりの至難の業・・・と思うくらい警備員が多い。ところがCS関連の表示はない。そのまま奥の方、イースタンターミナルに行く。まだ通勤時間帯のちょっと前くらい。こちらのイースタンターミナルには正面にでかい荷物預かりがあり、CBDをうろうろするにはここで荷物を預ければよい。

 そして、隣接する超凶悪危険場所のミニバス乗り場・・・ロンプラでさえここに到着するときは前もってホテルにすぐに行けるように迎えを手配すべきだと書いている・・・の入り口に出た。なるほどこれは治安が悪い訳だ。・・・要はアフリカの普通のミニパスターミナルでとにかく人が多く、露店がひしめき合っている。何しろ「十中八九強盗に襲われる」のだから、とりあえずこの人混みに紛れ込む方が安全ではないか・・・ちなみに「日本人は目立つ」も何も東アジア系(インド系はそこそこいる)の人間は見渡す限り私だけで、人種的アウエイ感は仕方が無い。(ちなみにほぼ春節のさなかであったが、CBDでは中国人に全く会わなかった。)

 バスターミナルを囲むように露店がひしめいているが、ターミナルに入る入り口は限られており、そこには客引きらしい人もいて、カオス状態である。とりあえず一周してみた。こういう昔の深圳みたいなところは今のアジアでは急速に無くなっているが、この危ない感は実は嫌いではない。ただ、いきなりここにミニバスで着いても、迎えに来いと行ってもどこで待ち合わせるかも分からず、土地勘がないと途方に暮れると思われた。 

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1件のコメント

  • 凶悪都市ヨハネスブルクの歩き方その5 City Sightseeingのバス停

     とにかく、このミニバス乗り場近辺にもCS乗り場がない。そこでハウトレインの駅まで戻り、ハウトレインフィーダーバスのドライバーがたむろしているところで聞いてみた。彼らは少し協議していたが、一人が連れてってやるからバスに乗れ。という。何でパーク駅の乗り場なのにバスに乗らなきゃならんのか。と思いつつも、ハウトレインバスに乗せてもらった。カードは持ってたのだけどチャージは0。
    https://www.gautrain.co.za/commuter/bushowtouse
    とのことなので、彼も訳の分からない日本人を見かねたのだろう。5分くらい走ったら停留所で止めて、わざわざ降りて「あの丘を登り、てっぺんでさらに右に上がれ。」という。私としては、CBDの中で一体ここはどこ?というところに降ろされるのは、最悪(?)に近い状況であったが、とにかく上がってみることにした。さらに二人ほど聞いてようやくたどり着いたのが「No.5 Constitution Hill」のCSのバス停である。

     ここで深刻な問題に悩むこととなった。何で彼はパーク駅に一番近い停留所としてわざわざこんな停留所を教えてくれるのだろう。・・・・とは言いつつ、今日は乗るつもりが無かったので、慎重に、慎重に元来た道を戻ってバス通りに出た。ちょっと待つとハウトレインバスが来たので手を挙げると・・・なんとさっきのドライバーではないか。「分からなかったのか?」「いや、停留所は分かったんだけど始発が9時45分発なんだ。」「・・・・」

     パーク駅に戻ってようやく「駅のinfomationに聞く」ことにした。Iのおばちゃんはとても親切で、別のツーリストインフォメーションみたいなところを紹介してくれた。入るとCSのパンフがあった。すぐに手にとって読むと・・・なんと、CSの出発場所はパーク駅でなく、ローズバンク駅に変わっているではないか。そして、パーク駅に一番近いのは確かに「コンスティテューション・ヒル」のバス停である。すべてが解決したのだけど、歩き方の217ページ欄外の記載は何よ。・・・・紙媒体に頼り、ネットを見なかった私が悪いし、アップデートされてないことを非難するつもりは無いのだけど、本当に「CBDを一人で歩くのは危険だ。危ない。襲われる。」とまで書くのだったら、この辺の記述はもうちょい丁寧にしてほしいものだ。・・・・・

    が、このおかげで私にはもう怖いもの(?)がなくなった。パーク駅からの帰りはプロテアホテルを経由して、一番にぎやかなJorrisen Stを通って遠回りして帰った。もちろん普通にホテルにたどり着いた。

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    18/03/10 22:20

    Sightseeing Busの始発は、ローズバンク駅に変わっていましたか!

    >歩き方の217ページ欄外の記載は何よ。・・・・

    自分はSightseeing Busを活用したヨハネスブルグの旅スケを挙げ、最新の「歩き方」に掲載して頂いた者です。
    採用されると、最新刊の贈呈をいただけます。
    編集部の名誉のために申しますと、最新刊の発行時点では、Sightseeing Busはパークステーション発でした。
    ローズバンク発となったのは、パークステーション周辺の緊張感を回避できるという点では、いい方向への変更と思います。
    ここのbbsへの書き込みは、編集プロダクションへは届きませんので、お手間ですが編集部へ投稿されると親切かもしれません。

    自分は、多くの人がヨハネスブルグCBDへ足を運ぶようになるといいなと思っています。
    ご覧の通り、普通の人が暮らす場所です。観光も、必ずしも危なくはないでしょう。但し、自分が黒人であれば。。。
    東洋人は、China! として目立ってしまいますからね。

    しかしCBDへ泊まられたとはすごいですね。
    CBDでまともに歩けるのは、Main St.(ガンジー・スクエア~アングロアメリカン社)とBraamfonteinかな、とは思っていましたが。。。
    Braamfonteinは、夜もギリギリセーフでしたか。それは貴重な新情報です!