陸路で無い限り、まずはみなヨハネスブルク空港に着くと思うが、この空港の到着ロビーには、アメックス、トラベレックス、bidvest(南ア資本のサービス業グループで銀行も持っているし、ラウンジの運営なども行っている。余談だが二月にイギリスKFCでチキン不足の混乱に陥ったのは、このbidvest社が同社の物流を受けていたのをDHLに切り替えたことによって発生したもの。)の三社があるのだけど、近くにATMがない話は前に書いたが、ターミナルBのAとは反対方向にAbsa銀行の支店とそのATMがある。(これも余談だが、アフリカの外資銀行といえば、バークレイズとスタンダード・チャータード銀行だが、南アフリカにおいては、前者はアブサ銀行(バークレイズが買収)、後者はスタンダード銀行(アパルトヘイトによる経済制裁を逃れるため、スタンダード・チャータード銀行が南アフリカ部門を切り離した銀行)が担っていて、他の国とはちょこっと違う。)
いつものビックカメラViewカードによるキャッシングなのだが、このAbsa銀行のATMは特に問題なく引き出せた。なお、「50ランドの手数料が掛かります。よろしいですか?」とでるのでOKをせざるを得ないのだが、もちろん、JCBカードはカード会社が負担。二度目に空港に来たときは、出発ロビーの端っこにあるスタンダード銀行のATMを見つけ、ここでVIEWカードでおろそうとしたところ「Cirus transaction(networkだったかも)」という表示が出て、次に進むとやはり50ランドの手数料を聞いてくる。OKしたところ、カードと共にスリップしか出てこない。ついにやられたか・・・と思って眺めると、「タイムアウトのため、取引できませんでした。」とある。
となると、スペアカードの登場である。海外ATM使用料は取らないと公言する東急カード(ブランドはマスターカード)を使うと「Mastercard Transaction」と出る。シーラスとは違うのか・・・と思いつつ、やはり50ランドの手数料をOKすると、今度はきちんとキャッシュが出てきた。南アでのキャッシュ引き出しはこれだけである。
レートは前者が2,000ランドで1ZAR=9.145、9日の利息を入れて9.1815、後者は1ZAR=9.2060、8日の利息を入れて9.242、クレカは同日の取引の換算が後日付になっているので、厳密な比較はできないが、前者の取引が大体9.40、後者が9.38(セゾン・ビザカード)くらいなので、一週間くらいで返せば、クレカよりレートはいいし、さらにJCBの方がマスターカードよりちょっぴりいい、というのも分かる。利子額は前者が73円、後者が36円、両方ともスリップにはそれぞれ2050、1050と記載されている。つまり50ランドの手数料はやはりクレカ会社が負担している。こうなると、営利企業というより、慈善事業(?)に近い。・・・・・
ちなみにビューカードは駅のATMで返済、東急カードは電話(平日の日中)して、何日に振り込むというと、金額と振込銀行口座を教えてくれる。きょうび、一ヶ月に一度くらいは振り込みが無料でできる口座を持っていると思うが、ネットで無料で振り込むので、家にいたまま返済できる。ということで、今後はみんなクレカかデビットカード(どちらを持つかは、損得より趣味の問題と私は思っている)を複数枚持つで両替問題は全て解決、と思うのだけど、どうだろう。
南アフリカには大手銀行としては上記以外に最大手のFNB、Capitecbank、Nedbank(Nederlandisher Bank、のはずである。)があるが、もちろん、ヨハネスブルクも五大銀行のATM至る所に有り(東京より密度的にはたくさんあるのではとも思った)まだまだ現金社会のようだが、大手のスーパー、KFC(他のチェーンFFには入らなかった。)等もクレカは使用できる。レストランも端末を持ってきてくれる。・・・が、全て暗証番号取引で、隣国ボツワナもそうであったし「アフリカに行くときは必ずICチップの付いたクレカを持って行こう。」である。磁気を使ったのは、空港のラウンジに入るときだけだった。
ヨハネスブルクでおかしかったのは、かの(危険で危ない)カールトンセンターの地下のキャビテック銀行のATMに10人以上が列を作って並んでいたことである。強盗は一人ずつ、おろすと同時に襲うのだろうか?それとも日本人が並んでいると、そいつがおろしたときだけやって来て襲うのだろうか?いずれにしろ見物である。