レポート

南アフリカのお酒と食事その3

公開日 : 2018年03月25日
最終更新 :

3.ヨハネスブルク・SAB World of Beer
観光資源の乏しいヨハネスブルクのダウンタウン(CBD)にある数少ない観光地であるビール博物館、とでも言えばいいのだろうか。治安が良いと言われる(!)Newtownにある。
http://www.worldofbeer.co.za/

大人一人ZAR125。毎時定時に始まる館内ツアーに参加する形になる。この手のツアーはシンガポールのタイガービール以来だが、今回は私一人の参加、案内のガイドと1対1で回ることになった。目のぱっちりしたツンデレ系の女の子(なんていうのはどうでもいいのだけど)で、とにかく良かったのは、英語が分かりやすい。私は当地では勝手に「白人のアフリカーンス訛り」「黒人のズールー訛り(黒人はズールー以外にもたくさんの言葉がある。念のため。)」と呼んでいたが、彼女はそのズールー訛りが少ない。2日前のワイナリーのツアーガイドのひげ面のナイスガイな白人のおじさんの英語は、よく分からずに苦労したのだが・・・

この博物館は「ワールド」と名前がついているとおり、メソポタミアと古代エジプトのビール、から説明が始まる。そんなこと言ったって、ビールはヨーロッパの飲み物でしょう、別に古代エジプトとかどうでもいいじゃん(日本のビールメーカーが「歴史」を語るときは、欧米人が持ち込んだ、から始まるはず。)と思わないでも無かったが、その古代エジプトで作られていたビールの原料(名前は忘れた。・・・)を使ったビールがズールー族に今も引き継がれているとかで、そのビールを試飲させてくれる。

そのビールが素焼きのカメのようなものに入れて出てくる。いかにもアフリカ探検隊が現地の首長にごちそうになった、みたいな入れ物で、かつ、味がまたそれっぽいというか想像通りの味で、滅茶苦茶おかしかった(?)のだけど、よく冷えていて、私は嫌いではなかった。飲み干したがアルコール度数が2%とのこと。

 中世を過ぎてしばらくしてSAB自体の歴史になる(この会社は今はインペブに買収された。説明の最初にその話があった。)鉱山労働者が汗だくになって仕事から帰ってくるところに目を付けた、そうで(そりゃ我々の会社帰りの一杯よりはるかにおいしいだろう。)金鉱の発展と共にこの会社も大きくなっていったそうだ。19世紀だったか、ゴールドラッシュの時代の酒場を再現したところがあり、そこでグラス一杯のビールが出てくる。(そのときのグラスはお土産に持ち帰れる。)

最後に現在のビール工場の仕組みに触れてお開きとなり、併設のパブに連れて行かれる。チケットを二枚最初にくれるので、340mlのグラスで好きなビールを2杯飲める。キャッスルのミルク・スタウトの生、もう一杯がマイナス五度まで冷やしたキャッスルの何とかという銘柄を飲んだ。ポテトチップスと豆がつまみで付く。きちんとしたパブなので、もちろん有料で他に飲み食いもできるのだけど・・・

最後に受け付けを通るのだが、そこでまたお土産として、キャッスルの340の瓶ビールを1本くれる。このビールとグラスは羽田まで壊さずに持って帰ってきた。・・・・ということで、そこそこお得感もありビール好きには絶対に行ってほしい施設である。


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