5月の中旬、中年女性一人で、国立博物館の前で地図を広げ、チボリ公園の場所を確認していました。すると一人のアフリカ系にも中東系にも見える男性が近づいてきて、"Can I help you? コンニチハ」 と話しかけてきました。「チボリ公園へ行きたいのですが」と応じていると、その男性は、どうも公園と反対側の方を指し、だらだらと時間稼ぎをしているような行動をしました。私は北欧では、移民の人たちも含めて、皆、親切に場所などを教えてくれていたので、油断していました。そうこうするうちに、すぐそばで、ちょっとした交通事故のようなものが起き、二人の人がもめ始めました。「警官を呼べ」と言っているのが聞こえました。するとすぐに一人の北欧系ではない白人に見える男が私たちの方に近寄ってきて、"I'm police. Show me your passports." と言いました。親切そうに見えた男性はすぐにパスポートを見せました。私は"You don't look like a policeman." と言うと、その男は ”I'm an undercover(私服警官)." と言って、身分証明書のようなものを私に見せました。親切そうな男性は、私に「パスポートを見せた方が良い」と言いました。私は、誰かに助けを求めようと きょろきょろとあたりを見回し、「あなたが本当の警官かどうか確かめてからパスポートを見せます。」と言うと、その男は「もう行っていい。こちらの男が怪しかったからパスポートを見せるよう言ったのだ。おまえは行っていい。」と言い、わたしはその場を去りました。
後で考えれば、この二人はグルで、私がパスポートを出したら、親切な男の方がそれを奪って逃げていたでしょう。交通事故の二人もグルだったのでしょう。
地元の人は大変親切で、地図を広げていれば、声をかけてくれる人が多いですが、こんなケースもありますので、どうぞお気を付けください。