レポート

ベトナムからカンボジアへ熟年船の旅

公開日 : 2005年06月21日
最終更新 :

3月の話ですが年金者のグループでベトナム・カンボジア旅行へ出かけました。60歳から80歳まで18人のグループです。
船でメコン川をさかのぼれるらしいという話を前にベトナムに行ったとき夫が聞いてきて、ベトナム在住の人に頼んでシンカフェで予約を入れてもらいました。結構ハードらしいけど大丈夫かなと思いましたが、みんな元気だ!大丈夫だ!との返事で決行しました。どう大変なのかわからないままに…。
まず、ホーチミンからカイベーまではたいしたことはありません。カイベーで水上マーケット見学や島巡りを楽しんだ後、チャウドックへのバス…。ジャンピングロードを飛び跳ねながら約4時間。みな、昔の日本のバスもこんなもんだったとか、田舎のバスはおんぼろ車の歌をうたったり、昭和30年に北海道旅行で襟裳崎にいったときのバスのゆれ具合と同じだと懐かしがったり。
チャウドックのホテルで80歳の方がエレベーターなしの3階にあたったときは私も気を使いましたが、元気にあがっていかれました。翌日手漕ぎボートで水上生活者の村を訪問。それからカンボジア国境へボート。国境ではボートを降ります。板一枚渡しただけの船着場。大きなスーツケースをどうするかと思うと、子どもたちがワーッと駆け寄って荷物を奪い合って運んでくれました。はだしの子供たちは運び賃をみな親に渡すそうです。
みな、戦後の自分たちの子供時代もこのとおりだったと思い出し、感慨にふけっていました。イミグレーションの手続きを待つ間、子どもと相撲を取る人もいました。それから再び船でプノンペンへ。プノンペンで一泊してトンレサップ湖をボートでシェムリアップ。乾季ですので、船底ががりがり、船着場からは雨季には湖の底になるところを再びジャンピングバスで上へ下へ右へ左へゆれにゆれてシュムリアップにつきました。
アンコールワットもすばらしかったけれど、日本も自分たちも50年前は同じように貧しかったことを思い出させてくれた感慨深い旅でした。

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2件のコメント

  • 退会ユーザ @*******
    05/06/22 22:00

    Re: ベトナムからカンボジアへ熟年船の旅

    とらねこおばさんさん こんばんは。
    わたしも熟年パワーにワクワクしたので、返事してます。

    わたしは50代ですが、
    わたしより年配の方が熟年青春をしていらっしゃるのを
    見たり、聞いたりすると、
    わたしの人生も、これからうんと楽しくなるような気がして
    嬉しくなります。

    バラ茶さんがおっしゃてらっしゃるように、
    わたしたちの年代はベトナム戦争が脳裏にあります。
    難民になられた方たちがカナダにたくさん来られた頃に
    わたしもカナダに来たこともあって、
    色々な話を直に聞く機会に恵まれ、
    歴史の流れに翻弄させられたベトナム人の辛苦を
    目の当たりに感じました。

    でもそのたくましさには目をみはるものがあります。
    無一文の難民生活からカナダに移民してきて、
    安定した生活を築いたベトナム人をたくさん知っています。
    本国ベトナム人のたくましさが簡単に想像できます。

    わたしは海外旅行の経験は少ないのですが
    (わたしには、海外は北米以外に行く事です)
    この旅行記を読んでるとベトナムとカンボジアに行きたくなりました。
    なんというか、60代以上の方にできるのなら、
    わたしにできないはずはないという確信みたいなものが持てました。
    シンカフェというのは、日本語のツアー会社なのですか?


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  • 元気を頂く旅の報告ですね

    こんにちは

    数年前にベトナムを個人旅行したことを思い出しレスを・・・
    読んでいくうちに熟年パワーの凄さが伝わってきてワクワクしてしまいましたね

    国道1号線を4時間かけてものすご~いスピードでクラクションを鳴らしながら走る様子は内心ドキドキものでした

    我々世代はベトナム戦争が脳裏に焼きつき観光も考えさせられる時もありましたが、たくましい人々の姿、前向きに考える姿など・・・なんて凄いのだろう

    80歳でもなんのその!
    元気に旅をされてたようで楽しさが目に見えるようです

    熟年でも今が青春?ですよね
    次はどちらへいかれるのでしょうか
    また旅の感想をお聞かせくださいね

       私もおばさん・・・より




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    Re: 元気を頂く旅の報告ですね

    バラ茶さん、どれにどらさん、レスありがとうございます。私もベトナム戦争反対!とデモに参加した一人です。旅行のメンバーたちもベトナム戦争は私の青春だったという人が多く、その点も感慨深い旅でした。
    しかし、戦後30年、戦争中は南ベトナム政府の首都として爆弾のひとつも落ちなかったホーチミン市などでは旧南ベトナム政府や南ベトナム軍関係者への差別的扱いが残るなど、矛盾も多く、「東洋的習慣」?の汚職も横行しているようで、在住の人たちの話を聞くと、「われらの英雄南ベトナムの民衆」はどうしたのという感じもします。
    矛盾や問題はどんな国、どんな人々、どんな歴史にもあるのですけどね。
    しかし、この間カンボジアの学校で事件がありましたが、カンボジアは国家らしい法律や秩序がまだ確立されていない感じでした。何しろ、ナンバーのついていない車がうようよいて〈バスまで!)、取り締まりの警官にその都度賄賂を渡すほうが税金を払うより安いのだそうです。火事が起きてやってきた消防自動車もまず燃えている家の人に賄賂を要求し、お金を払わないと回れ右して帰ってしまうそうです。
    実際、私たちも帰りにシェムリアップの空港でちょっとした体験をしました。
    警官がやってきて、私たちのパスポートを集め、どうぞこちらから優先的に入ってくださいと出国審査もなしにオフィスを抜けて待合室へ案内してくれたので、さすが観光立国の国だと思ったとたん、チップを10ドル請求され、さらに胸につけているポリスのバッジを10ドルで買えというのです。ほかの人には自分のかばんのなかにたくさんバッジが入っているのを見せたそうです。チップはびっくりした勢いで払ってしまいましたが、さすがにバッジは買いませんでした。
    これも今も顔を合わせると笑い話になる思い出です。