先日、ようやく上海に行ってきた。最大の目的は凍結されている中国銀行の口座を復活させることだったが、まあ、色々と変化している。
上海の中国銀行の場合、土日に営業しているお店がある。(以下、2018年11月の話。行かれる場合はご確認を。)元々口座を開設した外灘の上海市分行営業部は何と土日も10時~16時に営業している。しかも邦銀のようにオンラインを使えない「相談業務(ローンとか投信の購入相談)」ではなく、バリバリにオンラインを使う業務をやっている、のである。
昨年の交渉で勝手は分っていたので、二代前のパスポートを持ち込んで乗り込んだ。片言の英語と中国語で番号札係に普通預金口座の復活させたい旨告げると、すぐに番号札をくれた。窓口のお姉さんは中国語、英語対応と表示が有り、ここがやはり通じやすい。英語が全く通じない(そういう支店の方が多い)と預金の話は困難を極める。・・・
で、30分近くかかったが口座の復活成功。ついでに昨年復活させた定期預金口座の方で一年定期を作った。金利は1.75%でまあこんなものか。支店内のATMでカードも使ってみたがきちんと使える。よし、これで微信支付への結びつきが出来るはず、である。南京東路の入り口のコスタコーヒーに入ると早速とりかかった。
ところが「バンクカードの追加」の画面で、ATMカードの番号を入れるとBOCという表示が出て、カードの認識はしてくれるのだが、最後の電話番号のところで090~を入れると「銀行の情報と合っていません」みたいな表示が出て、03~を入れると「電話番号のフォーマットが違います。」みたいな表示が出る。中国銀行には固定電話の番号しか届けてないため、微信のコンピュータと中国銀行のコンピュータのどっちに責任があるかというと、中国銀行のデータに問題があるように見える。「今」しかないので、もう一度支店に向かった。登録電話番号を変えるため、である。
今回は番号札係に「登録電話番号を日本の携帯の番号に変える」というと「それはできない。中国の携帯番号しかだめだ。」と言う。先日の朝日新聞に瀋陽に赴任した支局員が口座を作ろうとしたところ、就労ビザを提示しているのにそれだけではだめで実際に職場に行きたい、ということで案内した、とぼやいていた記事を読んでいた。新規の非居住者開設はもちろん、居住者でさえこんな状態なので下手に動くと今度は口座凍結でなく、閉鎖になりかねない。とりあえず、「中国の携帯の番号を持っている。」と説明して、窓口勝負にでることにした。
今度の係のお姉さんは午前中に隣の窓口で「やっかいな日本人の対応」見てた人だったので、話が早い。「日本の電話が固定から携帯に変わったことを言うのを忘れていたので、それだけ変えたい。」と説明して、実際に手元のスマホの番号を見せたら手続きをしてくれた。ちなみに、番号札の私の前も日本人、後ろも日本人で、在留邦人かどうかは分らないが、依然として訪れる日本人が多い(?)ことも分った。
支店内で再び微信設定に挑戦したが、今度はエラー内容が変わった。「大陸の携帯番号を持ってないと登録出来ません。(中文だが)」これで私の挑戦は終了した。適当なSIMの大陸電話番号を入手することはできるのだけど、私自身は非居住者として取引しているので、番号だけ中国に変えるのは窓口のお姉さんが拒否するだろうし、仮にできたとすると、中国の法律違反、日本の国税にもうそを言うことになり、超面倒な話になる。
要は微信が(日本語ソフトがあるくせに)中国非居住者(=ほぼ旅行者)の銀行からのチャージを認めていないことがはっきり分ったので、これは今後の方針変更を待つしか無いか。・・・・ということで、微信支付にキャッシュでチャージした200元ちょっとを使うしかない・・・ということになった。