宿の部屋を光の差さないレセプションの裏から2階のテラス付きの部屋に替えてもらう。
自分の荷物をまとめ、引っ越し先の部屋の準備ができるまで街を散歩する。
部屋の清掃のときに外出するのと変わらないけれど、ノートPCと現金類は鞄に入れて宿なし状態のような気持になる。
大通りを歩いていると、日曜で休みの店の前に小机を出してなにやら真面目に絵を描いている女の子がいる。
何をやっているのだろう。のぞいてみる。
机の上には小ノートや自分の書いた絵を表紙にしたメモ帳にちゃんとした値札が付けてある。
お店ごっこなのか、ちゃんと販売するつもりなのか、わからない。「門前の小僧、習わぬ経を読む」といったところだ。お願いして写真を撮らせてもらう。
シーサワンウォン通りの角にできた新しいカフェや間口ごとに別の店になった町屋様式の伝統家屋を撮ったりして散歩する。
王宮博物館の横丁を入るとサナポン マッサージで顔見知りの女性がマッサージしているのが目に入った。
ここはモン族の人たちが働いている。ちょっと寄って昨日のモン族の新年行事の写真を見せていこう。
仕事しているのはお母さんだけで、奥のマッサージルームではモン族の女の子たちが正装して出かける準備をしている。新年祝賀会場へ遊びに行くところだ。
この店にいつも来ているわけではないが、ここに店を出したころから知っているので、なんとなく知っている日本人客といったところか。WiFiパスワードを教えてもらって、奥の部屋で女の子たちに旅行サイトに掲載した写真を見てもらった。着替えが済んでいない娘もいるが、お互いあまり気にならない雰囲気だ。
出かける準備ができたところで、王宮の横丁で写真を撮らせてもらった。