レポート

ブリティシュエアウェイズ グループボーディング

公開日 : 2018年12月22日
最終更新 :

ブリティッシュエアウエイズ(BA)がグループボーディングという
新たな搭乗手順を開始して一年が経ちました。現在のところ欧州域内出発便のみということです。

https://www.britishairways.com/ja-jp/information/checking-in-and-boarding/boarding
(日本語公式サイト)

開始直後から、ロンドンヒースロー、欧州域内でこのボーディング方式を何度か経験しました。
この搭乗方法について、ネットで検索しても、なぜか情報が出てきません。
航空ファン系ブログはいくつもあるというのに。詳細に探すと出てくるのかも。
ということで、この書き込みがBAグループボーディング経験談に関する
日本語で最初の情報かもしれません。

BAの新搭乗方式開始アナウンス当時、ニュースサイトで多くの論争(controversy)があふれていました。
検索上位にきた報道2つをあげておきます。

https://www.travelandleisure.com/airlines-airports/british-airways-zoned-group-boarding

https://www.independent.co.uk/travel/news-and-advice/british-airways-ba-boarding-policy-cheap-flights-fares-last-to-board-provokes-anger-basic-economy-a8067061.html

BAはイギリス階級社会の縮図だ、イギリス階級社会を客室に持ち込んだと。
購入した航空券の値段(大体のところ予約クラスに準ずる)の高い乗客から順番に機内への乗り込む方式、
ということです。これがメディアで激論の理由です。

しかし、開始前の議論と違って、まったくもってどうってことないです。
最大で5つのグループということです(公式)。
経験する限り、たいてい4グループです。
登場ゲート前でこれらのグループの列に乗客が並びます。
ということであれども、これ以前の方式や現在の他社の搭乗でも、一種のグループ搭乗といえるもので、
それらとほとんど変わりません。

搭乗客は搭乗時間前に全員が搭乗ゲートにやって来てそれぞれのグループレーンに並ぶと限りません。
登場開始時間前にすでにゲート前で待機している乗客はいます、これまで同様に。
それで、どうってことでもない。
それに、少なからぬ乗客は各自のペースでゲートにやって来て機内へと搭乗しますから、
だれがどういうチケットを持っているなど、何も気にすることなどないということです。
どこの航空会社に乗るにせよ、多頻度搭乗客は最安値の航空券を売り出し中でも、
必要があって敢て値段の高い航空券を購入することが多いでしょう。
BAが新方式を採用した理由はそういう乗りなれた客が先に機内に搭乗して、
さっさと席についてくれることが定時出発のためだからということでしょう。
なんてことはない。ただ、それだけです。
わたしとしては搭乗方式それ自体より、階級社会に絡めた論争のほうがおもしろかったです。
このような報道がなされること、議論が起きることこと自体についていうなら、
さすがに階級社会イギリスということかもしれない、ということでしょう。




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