レポート

SMBC信託銀行の中国元

公開日 : 2019年08月22日
最終更新 :

中国は(今のところ)日本人にとっては現金をいかに確保するか、がそこそこ重要なため、やはりクレカでキッャシングしないといけないのだけど、10/1からのSMBC信託銀行のサービスがちょこっと珍しい。
https://www.smbctb.co.jp/news/2019/news_072519_01.html?icid=jp_top_ganotice_00

別に日本で預けたお金を外国で下ろすだけなら、珍しくも何ともないのでは・・・と思うのだが、この10月からのサービスは、中国元のオフショア預金(中国は海外での中国元は厳しく規制していて、外国にある中国元(オフショア)と中国内で流通している中国元(オンショア)を分けて管理している。)を中国で引き出せる、となっている。

日本の銀行の中国元預金は基本的にはオフショア預金しかないので、それは外国で運用することしか出来ず、例えば日本で中国元の現金で引き出すことも出来ない。中国の銀行(中国銀行、工商銀行)は中国で預金を引き出すサービスをしているが、それは円の預金から引き出すもので、中国元の預金から引き出すものではない。

つまり「オフショア中国元を中国で引き出すことはできない」のがルールなのだが、今回はそれに対する「特例」を取り付けたらしい。しかも、この銀行は「海外でのATM手数料は無料」となっている。

今日のレートが
https://www.smbctb.co.jp/about_interest_rate/exchange_list.html
https://www.arukikata.co.jp/rate/CNY.html
https://www.bk.mufg.jp/gdocs/kinri/list_j/kinri/kawase.html
SMBC信託の仲値が15.03に対して、地球の歩き方、三菱UFJ銀行の中間値が15.08なので、まあ、実勢の銀行レートである。

しかも、SMBC信託は12月末までは10万円以上の定期預金為替手数料が無料という。と言うことは、今後も頻繁に「無料」キャンペーンを実施するのでは・・・。
https://www.smbctb.co.jp/campaign/2019/08/timedeposit/?icid=jp_top_timedeposit_00
1ヶ月の定期を作って、後は満期が来たら解約してマルチマネーに突っ込んでおけばよい。しかも今の15円台前半というのは、「為替操作国」騒ぎから分るように3年ぶり(?)くらいの円高水準である。・・・

以上のスキームで手数料無料で中国元が中国で手に入るはず(自己責任でどうぞ)である。最近はやはりATM手数料がものを言うので、これがほんとにただだよね、というのはあるが。

最大の問題はこの銀行はシティバンク時代のまま最低預入額が外貨だったら20万相当、円だったら50万相当が必要・・・なのだけど、しょっちゅう中国に行く人は考慮の価値があるかも・・・・。でも、あの国は変化が早いので、微信支付や支付宝が日本人でも普通に使えるようになる可能性もあるけども。

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1件のコメント

  • 19/08/23 08:16

    情報ありがとう ございます

    今は昔の話ですが
    10年くらい前 米国(ハワイ含む)でドル現金を得るには
    どの方法が一番 手数料がかからないか?

    皆さん 実践していたのが
     FX マネパートナーズ契約
     当時のシティバンク登録(マルチカレンシー&米国現地引き出し口座(キャッシュカード))

     当時 オンライン登録口座開設では最低口座維持料は取られなかった

    ・マネーパートナーズでFX米ドル両替
    ・シティバンクへマネパから米ドル送金
     リフティングチャージ不要で無料で送金できた
    ・シティバンク内 マルチから、現地米ドル口座に振り替え、無料でした
    ・現地で現地口座から米ドル現金をATM で出金(ATM手数料は取られた)

    これが、しばらくは続いた

    そのあと
     クレジットキャッシングの前倒し支払いが、ネットで出来る
     ブランドが重宝された(セディナカード等)
      現地キャッシング、オンラインで返済額を確認して
      翌日ペイジーで返済 金利はほとんどただ

    ソニー銀行がウォレットを開始
      中国元は利用できないが、他 主流外貨は対応しているので
       事前に現地通貨に両替しておけば、利用は楽だった

      今 SMBC信託が始めようとしているのは、この方法なのですね

      ああ マネパも日本で自身の口座に、両替して、現地で現金を引き出す
       サービスをやっていますね

    いまは アコムのクレジットキャッシングが手数料が安く 最強と言われていますね
      翌日 ペイジー返済OKです

    SMBC信託でソニー・ウォレットと同じことが、始まるのですね

    昔 シティバンクでオンライン登録した方は、まだ維持料無料の、口座が残っているはずです
    外貨種類ではSMBCがソニーより多い
    手数料は、私はまだ、詳しく調べていないので、不明 ソニーより安価なのかな?

    SMBC信託 口座保持者は維持費無料が続くのかな?
     現 現地カードを 届けによって変更の記述がありますね

    今後も情報、よろしく お願いいたします

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    Re: 情報ありがとう ございます

    M78さん、こんにちは。

    私はシティバンク撤退(=解約)組なのですが、そういえばオンラインで口座開設したら口座維持手数料無料というのをやってましたね。思い出しましたが、今も持ち続けている人は、やはり無料なんですかね?

    私はいつも言ってる(?)ように普段の生活口座以外は利用したくない、という主義なのでやはりクレカのキャッシングですが、セディナもリボ払いカード以外は年会費を取るんですよね。そういう意味ではアコムカードなのかも知れませんが。

    ただ、サラ金のクレカ(?)や銀行のローンカードを持つと、普段は使わなくても、一線を越えることになるので(自分の信用力、等)そこまでのメリットがあるか、ですが、まあない(!)ですね。アコムのメリットはすぐに返済金額が上がってくることみたいですが、旅先からペイジーで払おう、とは思わないですね。

    私もせいぜい10日くらいの旅行しか出来ませんが、昔は成田に着いたらすぐにカード会社に連絡して、金額を確認、なんてやってましたが、最近はちょっとは余裕ができたせいか(?)、まあ帰国後3日以内くらいに返せばいいや、と鷹揚に考えています。ビックカメラVIEW・JCBの愛用者なのですが、海外利用・キャッシングについては全く宣伝していないことに好感(?)を持ってます。

    先日も上海情勢を挙げてくれた方がいましたが、中国の状況は刻々と変化していってるので、月1くらいで誰かレポートを挙げてくれても(!)みなさんに取っていい情報連携になるのでは、と思います。レストラン等でメニューと注文がQRコードだったら、まず間違いなくQRコード決済を求められるみたいですが、先日、「日本人だから現金しか持ってない(ていうか、そう言う以外には方法がない)」と粘って、現金払いした人の話を読みました。

    日本でも、例えば「鳥貴族」みたいなところのタッチパネル式注文はなかなか優れていると思いますが、さすがに席でお勘定が自動でできる仕組み、というのは見たことがないです。その点中国の方が進んでいるのか・・・ただ、今の安いうちに中国元を仕入れたい、とは思うので、思案中です。

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