レポート

IATAの想定する染後世界

公開日 : 2020年05月11日
最終更新 :

少し旧聞に属するかも知れないが、IATAがこれからの航空業界の「予言」をしている。
https://www.iata.org/en/pressroom/pr/2020-05-05-01/

簡単に言ってしまうと、飛行機はかなり安全な空間である、と結論付けている。
> An IATA informal survey of 18 major airlines identified, during January-March 2020, just three episodes of suspected in-flight transmission of COVID-19, all from passengers to crew. A further four episodes were reports of apparent transmission from pilot to pilot, which could have been in-flight or before/after (including layover). There were no instances of suspected passenger-to-passenger transmission.

やはり、There were no instances of suspected passenger-to-passenger が肝なのだろう。ここでpassenger-to-passengerを認めると、後で出てくる「真ん中席を空けなくてもよい(=空ける必要がない)」に続かないし、本当に機内で「ソーシャル・ディスタンス」をやると、どんな航空機も採算が取れなくなる(?)のは確実である。

とは言っても、上の方に載っている
・Simplified catering procedures that lower crew movement and interaction with passengers.
なんかは、エコノミーの食事とかはそんなに問題はなさそうだが、ビジネス、ファーストクラスはどうするんだろう?余計なお世話だけど。

が、一応、最後のEconomic Impactのところで、「ソーシャル・ディスタンス」を実施すると(ここで言うソーシャル・ディスタンスは、航空機向けなんちゃって、なのか、標準ソーシャル・ディスタンスなのかよく分からないが)、アジア太平洋地域の航空料金は54%上がるだろう・・・1.5倍になる、と予測している。

とりあえずは、そんなことよりも日頃使う(または使いそうな)航空会社がきちんと生き延びるか、を見ているが、あの会社を使ったのは染前の話か、今後は高くて使えない・・・なんてことになるのか、気になる話である。

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6件のコメント

  • 退会ユーザ @*******
    20/05/19 11:05

    予言とありますが、...

    特にESTIMATE は書かれていないように読みました。

    先日、どこだかが発表した予測では、観光旅行が正常に戻るのは2024年

    2023年まではとりあえず国内旅行

    ワクチンが普及するのに2年はかかる。

    2週間のQUALANTINE はたぶん2022年までは各国がつづける。ビジネス客は戻るのは早いとは思いますが、...

    かつてあったSFから入国には、ANGEL ISLAND で1か月日本人、中国人は留め置かれた。歴史

    https://tabisuke.arukikata.co.jp/album/9534/items/zoom/75005?page=38



    またまたおじゃましました

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  • 20/05/18 18:21

    少し古いが

    現実はこの方向に進んでいるようです。

    エアライン市場コンサルタント会社
    www.phocuswire.com
    Post-coronavirus air travel: Disinfection tunnels, immunity passports and in-flight janitors

    Nigam says he expects some of the ideas will be common at most airports in the next twelve months, such as disinfecting every checked and carry-on bag, temperature scanners for all passengers, protective screens for check-in agents and in-flight janitors to continually disinfect high-touch areas.

    Other ideas are more complex and will take more time and coordination, such as requiring passengers to either upload an “immunity passport” to verify they have COVID-19 antibodies or go through a “disinfection tunnel and thermal scanners.”

    上は想定の範囲内だが、抗体パスポートは抗体があれば、二度目の感染はないという保証もないし、本当に無実(感染経験がない)の乗客を排除するし、有効とは言い切れないし、外部から、ましてや狂気の沙汰のトランプ流消毒剤でも“殺菌”は不可能なのがウイルス様。液体物のような世界基準(これも穴だらけで、しかも定義が曖昧)が形成されるとの見方です。

    これも、私が書いたのと同じで、今よりさらに時間が掛かる乗り物と化してしまい、LCCの経営は成り立たなくなるか、今の倍以上の価格がLCC価格となるでしょう。

    SimpliFlying’s predictions also point to challenges that may arise for both travelers – needing to arrive four or more hours ahead of a flight to go through the necessary checks – and airlines, “Enhanced cleaning regimes could spell the end of the 30-minute turnaround, upon which many low-cost carriers base much of their business model.”

    タイが課している(実質鎖国のために)のと同じ。

    Nigam also sees opportunities for airlines to drive ancillary revenues, such as all-inclusive insurance that would provide a full refund if a passenger is denied boarding due to health concerns. Other revenue opportunities could include selling masks, gloves and an adjacent seat to ensure it remains empty – although Nigam does not see the value in that.

    むしろ、新規ビジネスとして、新型コロナ保険を新規に設定、入国隔離も空港ホテルパッケージで、PCR検査結果待ちの間と陰性でも隔離があれば政府管理下にホテルに収容、送迎と食事付き。陽性ならば別の宿に収容。さらに、PCRも普通料金から超特急料金まで、所詮資本主義なので(中国も国家で資本主義をやっています)、金で解決。タイのような国のために、空港でPCR検査して非感染証明を出せば良い。特急で一万円なら需要はあると思います。要するに、海外旅行もそれなりのコストがかかるが、それで食っていける人がいれば良いのです。多少金がかかっても行きたい人がいて、それで産業が回ればそれはそれで良いという考えです。

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    Re: 少し古いが

    JORGEさん、こんにちは。

    私も有効な薬(新薬でも既存薬でも)とワクチンさえ出来れば、すべての制限をなくして、全く元の世界に戻る派、なのですが、とりあえずは薬がないまま経済活動再開になった場合、まずはエコノミークラスをどう扱うか=定員をどのように考えるか?に一番関心(?)があります。ここが整理されないと、例えばLCCは全て廃業です、とか、レガシーキャリアでも航空運賃が何倍にもなる(キャパの問題から考えて、トピにある1.5倍程度では済まないの可能性もあると思います。)と、やはり海外旅行が根本から変わります。「昔はね、隣の人と5センチも間隔が空いてなかったんだよ、信じられないよね」なんて昔話になったりして。

    知り合いの客室乗務員に聞いても、今は特に問題がない(→そりゃそうでしょ)と言うことで、何の参考にもなりません。よく満員電車を「感染不明経路の一因」と言う人がいますが、実際、今も隣り合って座っている人たちは毎日何万組もあると思いますが、マスクを付けて、外さない(=車内で飲食しない)が守られれば、特段問題ない、と思いますがねえ。きちんと科学的に「満員電車でクラスターが発生する」という論文や研究も見かけないし、何となく、なんですかね。基本的にマスクと無言であれば、飛行機でも同じと思うのですが、実際に「300人乗りの便に295人の予約が入る」ような事態になった時に(そんなに遠い先とは思いません。)航空会社がどう対応するか見ものですね。後は長距離線の食事ですね。

    もう一つは私の好きな飲み屋とお酒イベントですね。ドイツではビアガーデンも席同士の距離をあける条件で再開、オーストリアの飲食店再開もテレビで見ましたが、あんなやり方をしながら、徐々に入店人数を増やしていく、ということでしょうか。日本でも六月に入るとビアガーデンが開きだしますが、とりあえずは首都圏、北海道以外はおっかなびっくり始めるのか、最初からやめるのか。・・・大通公園のビアガーデンは既に中止がきまっているみたいですね。オクトーバーフェストだって、来年からもやりません、と言うわけにもいかないでしょうし。

    知り合いの飲み屋さんに聞くと、このご時世でも、10人近くで宴会をやってる人たちがいて(お店にとっては神様、かもしれませんが)、案外びっくりです。自粛、はともかく、東京ではその人数の飲み会は疫学的にもまずくない?とも思うのですが、やはり科学的根拠がいまいちはっきりしない以上、いいのか悪いのかもよく分かりません。今年はボランティアがらみで桜の季節に福島の夜ノ森まで行ったのですが、周りに除染されていない高線量地域がたくさんあるのに、妙な安心感がありました。なんと言っても放射線のいいところ(?)は、ウイルス同様目に見えなくても、きちんと計測することができて、そこに行くと危ない、と分かりますからね。

    話は元に戻りますが、人出が普通に戻ったらどうするか・・・JR東も列車削減予告までしたにもかかわらず、撤回しました。電車は満員電車の延長で、新幹線でも立つことは認めるかな、とも思いますが、座席定員が決まっている航空機の対応は注視したいと思います。

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  • 20/05/16 07:23

    ついに国内線でも間引き

    JALですが、国内線のファーストの臨席を空け、1−1−1配列、クラスJ以下も間引きしているそうです。どうも、客が、「どうして横に座らせるのか?」と文句を言ってきた口ぶりでした。今や、列車でも横に座ると露骨に嫌な顔をされる時代になってしまいました。飛行機での感染例はSARSの時はあったものの、二号では報告例がありません。対面で話すこともないし、JALのファーストは不完全ながらパーティションが付き、もともと赤の他人の隣人と話することはまずありません。極めて安全な環境なのです。因みに諸悪の根源のように扱われているパチンコ点での集団感染例もありません。

    政治家、自治体の長や専門家と称す方がテレビで脅し、それに今や大本営化したマスコミも煽るので、変なカタカナフレーズ(以前から日本語があるのにあえてカタカナを使い、さも有意義であるかな風潮にも嫌気がさします)の大合唱の影響なのでしょう。いまや、様々な検証から、どこでどのような環境、状況が危険で、そうでないかはかなりわかっています。自粛もそうなのですが、基盤となる科学データーが全く出されずに一律制限には大きな違和感を感じます。科学的根拠から対象するのではなく、周囲の目や自粛、制限強硬派の意見に従っていれば、今は安全と言う考えが蔓延っています。

    本来、インフルエンザの季節なら、人混みを怖がって然るべきだったのに、突然、一億総潔癖症になってしまいました。私は、これまでも夏場でも鉄道利用時にはマスクをしていましたが。それも、インフルエンザの季節が終わり、多少の危険はあってもマスク着用は躊躇われる時期になってから、ますます半ばヒステリー状態。

    何度も書きますが、これから半年中に、新規治療薬開発は絶対に無理。ワクチンも然りだし、今の回復者の分泌型抗体がウイルスを中和できるという確証もないので、ワクチンへの過度の期待も禁物。ならば、既存治療薬で重症化を防げば良いし、重症化の危険度の高い人は早期発見と治療に集中すれば良いのに、なぜそれをせずに、少なくない業種で復活不能となり、将来大きな負のツケを残す方策しかできないのか。日本には他国にない有効な薬があり、それを一般の医者が早期に投与すれさえすれば、多少タチの悪い風邪でほとんどの人が治る病気なのです。日本の成功例(薬での治療ができた場合)をみて、他国がそれに倣えば、これほど右往左往する必要はない病気なのです。

    指定感染症に指定されたがために、一時期脅された、病院が患者であふれ、次々と死者が出るような状況が危惧され、本来、早期診断、早期隔離に必須だったPCR検査も抑制されたのです。

    ほぼ制圧に成功したと思われる国も、鎖国を解く気配が見られません。このままなら、8月もダメ、すぐにインフルエンザの季節が来て、また感染拡大が始まります。本当に、このままま潰れても良いと思っているのでしょうか、旅行業界や他の“不要不急”業界“は。

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  • 20/05/12 21:36

    すごいです。

    高島たいらさんのコロナ対策1から7と最終回を5ちゃんねるのほうで宣伝してたので背すじのばし、正座してすべて読みました。
    コロナの不安は取れました。

    高島たいらさんのコロナ対策は日本人全員が読んでもらいたいです。
    希望としては翻訳して世界中の人に読んでもらいたいです。
    これさえ読めばコロナの感染はゼロに近いですし今回のトピックも感動しました。
    コロナの専門家よりも高島たいらさんのほうがユーモアがあり読んでいて笑いありの感動です。
    皆を不安にさせないさすがです。
    意味はどうでもいいのですごいおもしろいので拍手もしてます。


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  • 20/05/12 18:43

    長距離国際線は搭乗前にPCR検査すれば良い

    ロシアは自宅で被験者が勝手にやる方法らしく、かなりいい加減なデータしか出ない筈なので、きちんと専門家が(別に検査技師資格や医師免が要るわけではないので訓練すれば良い)採取して、到着までに結果を出す。陽性者が出たら、空港で留め置き、あとは入国する国の判断に任せる。少なくとも検査費用は受益者負担にし、運賃に上乗せ。基本的には、入国後管理下に置かれたらその費用も受益者負担にするが、観光客を呼び込みたい国は国が面倒を見ても良い。まあ、これをしたら、感染が疑わしく軽症患者が脱出する手段に悪用するので、まず不採用でしょう。 今の日本でも帰国者で陽性になった場合の隔離費用は自己負担のはず。

    短距離はどうするか。四時間までのフライトは飲食提供なしとかにして、客室乗務員との会話も臨席同士の会話は基本禁止。通路を隔てた会話は厳禁。こうすれば、マスク著用義務化にして、機内で外して再装着という一番危険な作業がなくなります。蛇足ですが、某都知事(敢えて都道府県とは書かず)は会見の際に何度も指でマスクを触る癖があるようです。どう見られるということに関しては天才的感覚の持ち主たる所以です。四時間でも、国際線は搭乗二時間前に検査すれば、到着時には結果を出せますが、そうなるとこなすサンプル数が甚大になるので、現実的か。上級席は国内線では通常提供なので、問題はないということになります。一応、国内線はパーティション(擬き)もあるし。国際線も同じように安全だと思います。このあたりのデータはちゃんとあって、上級席の換気効率もわかっているので、それで各社判断すれば良い。

    基本は運送会社や国に過度の負担を強いらないことです。飛びたい人には金を払ってもらう。検査体制だって、それで収益が得られれば、喰っていける人が増えます。逆に、無理に行きたくない人にはおとなしくしてもらう。今回の件で、恐らく、オーバーツーリズムはしばらく解消されるでしょうし、なによりもエネルーギーを大量消費する航空機による大量輸送とは決別すべきだったのです。LCCは確かに運賃を下げるのに多売な貢献をしましたが、弊害も少なくなかった。その一つがオーバーツーリズムだったし、それは単に人が多すぎると言うだけではなく、住環境の破壊(土地代高騰を含め)にまで繋がっていたし、今回の件で露呈してしまったインバウンド依存の前弱さにも繋がっています。要するに、日本に限って言えば、叩き売りで外国から人を集めるのはやめるべきだと思います。日本に本当に魅力を感じて来てくれた人は勿論少なくないのですが、高品質なものが激安で売られている国目当てが多かったと思います。一方で、出て行く側に目を転じれば、ついにこのサイトも消滅か?と思われるほど閑古鳥をすでに通り過ぎてしまいましたが、以前に多かったのは、「今度◯◯に行きますが、私は何をしたら良いのでしょうか?」という質問。確かに、目的なく行っても得るものはゼロではないのですが、これからは行きたい人だけ、リスクも背負って行けば良い。

    日本に空港がこれだけ必要かという点にもきちんと向き合っていくべきでしょう(新幹線が止まったが富山便を止めなったことが救いになったという経緯もありますが)し、外国人の懐に期待するだけの商売で良いのかなど、”新しい生活“というスローガンは、今盛んにやっている”欲しがりません勝つまでは“的キャンペーン同様に嫌いなのですが、良い方向に転じることは前向きに考えたいと思っています。私の基本は、致死率がかなり低いたちの悪い風邪のウイルスなので、これまでの生活や風習を大転換する必要はないと言う立場だからです。日本がやった大きな間違いは、この疾病を指定感染症にしてしまったことです。最近、その束縛から逃れようとしているのは、あくまで医療崩壊を防ぐためで、もともとはこれに指定されたがために、医療崩壊の危機や医療従事者への過度の負担が発生したのと、それを防ぎたいという意志が働いた結果、PCR検査が意図的に抑えられ、封鎖解除したいものの、それを裏付ける科学的根拠がないのが日本の今の状態なのです。

    このウイルスは免疫から逃れる機構を持っているため、HIVでは中和抗体が未だにできていないように、確実に有効なワクチンができる保証はないのです。これに対し、インフルエンザでも二種の作用の異なる薬の併用で効果的なのがわかっているので、既存で効果が科学的にも確実なともに国産の二種類の薬で、”初期“に止めれば、致死率は今の本当の値である0.1%の数分の一以下になる筈で、それで今季をしのいで、次の季節(11月なら大丈夫なんて甘く、このままなら今年の冬に大流行が起きます)までの時間稼ぎをすべきなのです。それでダメなら劇的な生活様式の変更を受け入れても遅くはありません。

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    だいたい 搭乗 3時間前とかいうのが問題

    空港でもう濃厚接触している。 そのうえ PCR検査なんて。 Security でも Pre-Check でも というのがある。

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  • 飛行機はかなり安全な空間である と書かないと航空会社はつぶれる

    私はABCニュースで2週間ぐらい前(?)言っていた それに否定的なことをここに2回書いたけど、 両方とも15分ぐらいでなくなっていた。

    実際問題 安全じゃない航空会社はつぶれるとおもう。 昨日のニュースでは ユナイテッドでは機内のソーシャルデスタンスは オプショナルで 必須ではないといっていた。 マスク着用、 体温検査ぐらいじゃ、まだ不安ですね。

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    飛行機の中での感染率について

    前書いたのは あのABCのニュースのソースはどこかという質問だったけど、今見つけた。

    たぶんこのナショナルグラフィックから(この絵がABCニュースにでていた)。
    それは やはり WHO からのようです。


    https://www.nationalgeographic.com/science/2020/01/how-coronavirus-spreads-on-a-plane/