レポート

ある日のフライト

公開日 : 2005年11月30日
最終更新 :

先日、友人を尋ねて中国東北地方のある都市を訪れた時の事。
普段と変わりなくスルスルと離陸滑走に移ったボーイング機なのですが、どうも加速感が足りないように思ったのです。もちろん周りの乗客はそんな事は全く気にも掛けず平静そのもの・・・かなり距離も走っているのにやっぱり速度が足りないように思っていました。
「え?え?え?」ジヮーッと冷や汗が出てきましたが、周りの人の目を気にして騒ぐ訳にもいきません。シートベルトをきつく締め直し、覚悟を決めるしか方法はありません。本当に飛ぶ気かよ!?
すると滑走路ぎりぎりでしかたなく(笑)エレベーターは引かれ、何と浮いてしまいました。浮いたといっても、どうみてもフラフラの状態・・・「落ちる~!」。しかし何とかごまかして低空のまま必死で加速を試みています。「がんばれー!」ボクは心の中で必死の応援です。
祈りが神様に通じたのでしょう、何とか持ち直して安全高度まで達し、ベルトサインが消えました。汗びっしょりです・・・。
すかさずボクは乗務員を呼んでキャプテンに手紙を渡してくれるように頼みました。もちろん笑顔で。
「先ほどの離陸はどう見ても失敗でしょう?どこか調子が悪いかな?」
しばらくして綺麗なスチュワーデスさんがボクにそっと返事の手紙を渡してくれました。そこには一言。
「着陸は期待していいよ、見ててね」・・・・。
この日のランディングは今まで経験したことが無いくらい素晴らしいものでした。

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1件のコメント

  • 05/12/05 18:30

    あるある。

    中国だからではないとおもいますが、アジアではよくありますね。ぼくは飛んでしばらくしたら緊急着陸して六時間待ちっぱなしなんてこともありました。(中国です。)中国語がわからないのでこれには困りました。なぜ飛ばないんだってね。おなかすいてもガムしか売ってないし、サービスでケータリングなんて中国人の考えにはないから。中国旅行で飛行機は時間がないけどたくさん回りたいという人にとっては日本に比べたら安いし、早いし夢の乗り物ですが、このような(遅れる、落ちそうになる)アクシデントは結構聞く話ですね。生きててよかった

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    Re: あるある。

    お互い生きてて良かったですねーアハハハ^^日本国内の路線バスのような、まるでつり革でも付いていそうな雰囲気が最高ですね。昔、初めて乗った中国国内線はチケットも白い紙にただ搭乗券とだけ書かれて、なんだこりゃ?どこに座るんだろ?と思っていたら、自由席だと聞いて驚いたのを思い出しました。そしてコーヒーを頼むと綺麗なスチュワーデスさんが、大きな金色のボコボコ凹んだヤカンを持って来て、あの甘ったるく生ぬるいコーヒー?のような液体を注いでくれたのを思い出しました。あのアンバランスが最高でした。先日は入国審査で「よくいらっしゃいました」と笑顔で言われました。正直、あれ?ここ中国だったっけ?とマジで耳を疑い、時代の移り変わりを肌で感じた次第です。

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