レポート

五色薬水を求めて~ あっちふらふらこっちふらふらの旅

公開日 : 2006年01月10日
最終更新 :

1/6~9まで、韓国・江原道を中心に旅してきました。
思いついた事を、気が向いたときに随時レポートしていきたいと思います。

1/6(金)

<いざ成田空港へ出陣>

会社を16時に退社して成田空港に向かう。
例によって20時30分発のアシアナ便に乗り込むためである。
JRと京成の特急を乗り継いで、成田2タミに到着したのは19時。
空港内は閑散としており、荷物検査とイミグレも待たされることなく、すんなりクリア。
搭乗時間までANAのシグネットラウンジで時間をつぶす。

この日のアシアナ105便はガラガラで、多く見積っても客は1/3といった程度。
ちなみに私は20時10分頃搭乗口に行ったのだが、殆どの人が乗り込んでいて
定時運行どころか、なんと出発時間より早くヒコーキが動き出した!!

ちなみに噂の出入国カードであるが、左側・入国用のみが配られていた(笑)

向い風もなんのその、どんぶらことヒコーキは進み、
仁川国際空港に到着したのは22時40分過ぎ。
予定時間よりも30分ほど早く着いた。
ゲート接続もスムーズに進み、重ねて場所が良かったのか
入国審査場に極めて近いところにヒコーキが停まったので
なんと着陸から10分足らずで空港の外に出られた(笑)

<間に合った!!>

空港の外に出たのは22時50分である。
仁川空港発のバスは、このアシアナ105便に合わせた深夜リムジン2台以外は
全て23時までに運行を終了してしまうので、
密かにソウル行きの座席バスが残っていないか期待していたのだ。
と、出発しようと動き出した1台のバス。
行き先に〝合井駅→光化門→清凉里〟と書いてあったので
手を上げて停まってくれぃとアピールし、とっとと飛び乗る。
光化門まで行けば、ヤマネコのソウル定住地・鐘路3街まで一駅分歩けば
どおってこと無いと計算したのである。

バスはソウル市内に入りぼちぼちと乗客が降りて行った。
最初は真面目に光化門で降りようと思っていたのだが、
光化門の次は鐘路1街・次は鐘路2街とアナウンスして行くので、
遂にそのまま乗って鐘路3街で降りることが出来た。

ということで、早くヒコーキが到着したおかげで
8,000Wの602番座席バスに乗ることが出来、最寄の鐘路3街で降りる事が出来たので
もうバンバンザイである(笑)

<今夜の飛び込み先は??>

さて、今夜の宿探しであるが、今回は某E(イニシャル)モーテルと交互に泊っている
モーテル・シネマの方に決めた。
理由はバスタブが付いているので(ジェットバス)、
熱いお湯で冷えた体を温めたかったからである。
ちなみにモーテル・シネマは完全にラブホ系モーテルである(笑)
ただ、室内は15畳以上あり広く設備も新しいし、
ジュース2本とミネラルウォーター飲み放題、
巨大テレビとネット使い放題のPCがあるのが良い。
場所柄、これで41,000Wならコストパフォーマンス抜群であると思っている。
貴方もちょっとの勇気で(ヤマネコにはなんのためらいも無いが・・^^;;)
快適空間を過ごしてみませんか?? なんつって。

 →1/7(土)に続く・・・

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9件のコメント

  • 江原道は白マスク文化圏

    12月の韓国修行で、街には青マスク怪人がウヨウヨいたという
    レポートを提出しましたが、
    今月の修行地・江原道には青マスク怪人は殆ど生息しておらず、
    代わってなんと、白マスク星人世界が広がっていました。

    果たして、これはどういうことなんでしょうか?
    同じ人種なのでしょうか?

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    人生いろいろ、マスクも色々♪

    ヤマさ~ん、こんにちは。
    白マスクで勤務中の、どら(^о^) です。

    青やら白やら、韓国では、マスクの色が色々あるんですかね。
    色分けは、人生による、年代による、というわけではないですよね?

    ヤマさんのお土産の青マスクをして、
    「韓国では青マスクなんだよ~ん」と見せびらかそうと思っていたのに、
    さて、どうしましょう。

    今回のレポート、全部読んでいます。
    読めば読むほど、ヤマさんは、その道の猛者です。
    韓国だったらヤマさんに聞け、という感じなんですが、でも、

    「ロッテホテルに泊まりたいんですが、部屋の雰囲気とかどうですか?
    タオルは毎日交換してくれるのでしょうか?」

    という質問には答えられそうもない、
    まさにそっちの道のみの猛者にも見受けられます。
    この先、どこまで極めるのか、将来が楽しみです。

    ところで、五色薬水って、名前からして、水の色が5色に変化するというではないのですか。

    >上に登っていくほど、鉄分を含んだ水になるらしい。

    鉄分の含有量次第で、色が変化するのでしょうか?
    飲んでみて、釜飯を食べてみて、薬効はあったのでしょうか?

    >きっと外は寒いだろうなぁと思いながら近くのホテルまで外湯をもらいに行く。

    他所のホテルにお風呂に入りに行く、ということですか?
    韓国の男風呂なら知ってるんですが、
    ホテルの外湯って、いわゆる大浴場とか銭湯といったようなものですか?

  • ところで1/2から新5,000W札が流通しています

    http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2006/01/02/20060102000029.html

    旧5,000W札より、ひとまわり(ふたまわり??)小さいです。
    私も旅行中に手に入れました。

    1,000W、10,000Wについても新札発行の予定があるとテレビでも言ってました。

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    Re: ところで1/2から新5,000W札が流通しています

    韓国の従来の1000ウオン、5000ウオン、
    1万ウオン札、
    日本の1000円、5000円、1万円札より、
    それざれきっちり5ミリ(だったかな、どれも少しだけ
    同じ長さ)だけ大きかったのをご存知でしたか?

    これで、やっと韓国も乳離れできたか。
    独自のサイズの札を持てて。
    日本が本当に気になる人たちなんだから。

  • チャジャンミョンを求めて~ 仁川での最終日

    1/9(月)

    <元旦気分>

    朝起きて、頭ぼさぼさのまま温泉ホテルの外湯をもらいに行く。
    歩いて3分もかからない、ホテル・ミランダという高級らしきホテル。
    スパの値段表を見て飛びあがった!!
    なんと10,000Wもするのである(驚)
    た、高い、高すぎる・・・。
    一日中いるわけでもなく、銭湯感覚で温泉を楽しみたいのに、
    これはひどい値段設定だ。
    直ちに回れ右である。

    と、ふと見ると、隣にもホテルのような建物。
    漢字で〝雪峰〟と書いてある。
    まあいいや、とりあえず行ってみた。
    するとやはりモギョッタンが脇にあった。
    早速お金を払う。3,000Wである。安い。そうこなくては。

    しかしこのモギョッタン、ドライヤーが有料なので
    (ホテルなどの高級スパ以外は置いていないところの方が多い)
    モーテルに戻って髪の毛を乾かさなくてはならなかった(笑)
    ちょうど泊ったモーテルの備品にあったので助かった。

    荷物を整えて利川バスターミナルに行く。
    行き先は仁川。仁川空港ではなく、仁川市内である。
    帰りは17時10分の便。まだ朝なので空港まで行く必要はないのである。
    (1時間に1本程度の割合で空港直行バスが出ていた)

    チケットを買った後、朝食である。
    食べるものは決まっていた。
    昨日年越し蕎麦のマッククスを食べたので、今日はお雑煮である。
    粉食の食堂でトックマンドゥクッを注文。
    熱々のスープの中に大きなマンドゥと韓国のお餅・トック。
    これで無事新年の儀式が終了♪

    <仁川へ・・そして帰国>

    利川は陶磁器で有名なところのようだが、
    私は焼き物・美術品や骨董品といったことに全く興味が無いので (^^;;
    観光一切無しで利川を後にする。

    9時50分の仁川行きのバスに乗車、高速道路をすっ飛ばし、
    ラジオの11時の時報と供に仁川総合バスターミナルに到着。
    ここ仁川総合バスターミナルは、
    帰国する日には本当に良く利用するターミナルである。

    ここから東仁川まで行くのだが、
    仁川地下鉄と1号線を乗り継ぐのは芸が無いので、
    市内バスに乗って行く事にした。
    新世界百貨店の前(道を渡った向こう側)でバスを待つ。
    とは言っても何番のバスに乗ったら良いのか検討もつかない。
    そこへ1台のバスがやってきて、行き先のひとつにトンインチョンの文字が。
    ということで、4番のバスで東仁川へ。
    35分くらいかかったけど、地下鉄とそんなには時間は
    変わらないんじゃないかと思う。
    それにバスのほうが100W安かったし。

    東仁川のひとつ手前・新浦市場で降りてお買い物。
    薬局で青いマスクと、よろず屋では赤いゴム手袋。
    ちゃ~んと買いましたよ(笑)
    エンジョイショッピングモール地下のハナロマートで
    お土産の韓国海苔、百歳酒、お菓子などを買い込んだ後、
    再び新浦市場~中区市庁の前を歩いて中華街にくりだした。
    グルメなネコのラストを飾るべく、
    紫金城でチャジャンミョンを食べるのである。
    他のお店がガラガラの時でも、この店は客足が絶える事が無い。

    13時半をまわったので、仁川空港に行く事にした。
    仁川駅前から、306番空港バスに乗る。
    空港到着後、搭乗手続きなどの手続きを全て済ませて
    アシアナラウンジでくつろぐ。
    無料PCが置いてあるのが良い (^^

    搭乗時間が近づいてきたので搭乗口9番に向かう。
    もうすぐ9番搭乗口につくという頃、アナウンスで私の乗る便は
    急遽12番に変更になったのこと。どうりで誰もいないと思った。
    もと来た道をまた戻る。
    しかもこの12番搭乗口、アシアナラウンジの目の前であった。 (T T)
    今度からは不測の事態に慌てぬよう、事前にチェックが必要である。

     →終わり。

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  • スントゥブを求めて~ 江陵の旅

    <スントゥブ村に行ってみた>

    江陵に来た。五色と違って穏やかな気候。暖かな街。
    2回目の訪問。前回は統一公園の北朝鮮の潜水艦を見るためにやってきた。
    今回は束草とどっちにしようか考えた末、コインを投げ、裏表で選んだのが江陵。
    (すごろくゲームみたいな旅をする私がよくやる手法)
    江陵総合バスターミナルの前から出ている市内バス202番に乗って
    キョンポデに向かう。
    終点キョンポデ下車、キョンポデと海岸線の間の道を南に歩いていく。
    15分くらい歩いたか、チョダンスントゥブマウルの看板があったので右折する。
    (本当は更に1本先の交差点を右折が正解なんだけどその辺はケンチャナヨ)
    5分ほど歩くと純豆腐の専門店が軒を連ねるチョダンスントゥブマウルに到着である。
    日曜日の昼とあって家族連れでいっぱいだ。
    そのなかで、比較的空いてそうな店に入る。
    奥の座敷もあったが、手前の椅子席に座る。
    と、テレビやら雑誌で多く取り上げられた店らしく、
    日本の雑誌の切りぬきも壁に貼ってあった。

    ここのメニューは3点のみ。

     スントゥブペッパン 5,000W
     トゥブ 4,000W
     スントゥブ 4,000W

    運ばれてきたペッパンの中身は・・・
    キムチ2点、青トウガラシのテンジャン漬け、おからの煮付、
    味噌汁、そしてご飯とおぼろ豆腐である。
    味が付いてない豆腐を口に入れるとほんのり温かく、そして甘い。
    おぼろ豆腐にカンジャンとキムチを放り込み、
    自分好みの味に整えたら、後はご飯と一緒にかっ込むだけ♪
    幸せのひととき・・・

    ハルモニとか書いてあったこの店、日本に帰って歩き方を読んだら、
    チョダンハルモニスントゥブという食堂でした。

    <船橋荘 = ふなばしそう??>

    キョンポデまで戻り、湖の散策をし、海岸線を散歩して、
    また202番のバスに乗って船橋荘に行く。
    2,000W払って見学をする。ここは個人の邸宅と聞いていたが・・・
    実際に片隅で住んでいたので間が悪いような気がしてしまった。
    そそくさと後にする。

    バスターミナルに戻り、別のバスに乗り換えて中央市場に行ってみる。
    ここら周辺は江陵の目抜き通りらしい。
    おしゃれなファッションの店通りの向かいには市場が並んでいる。
    所狭しと並んでいる商品の数々・・
    このごっちゃり感がたまらなく良い (^^

    <どうしても利川に行くぞ>

    江陵に来た当初は、バスターミナル近くに出来た綺麗なモーテルに泊ろう
    と目を付けていたのだが、
    数時間で気が変わる(いつものことです)。
    明日は悲しい帰国日。どうせなら今夜も温泉に泊ろうじゃないか、と思う。
    ということでソウルに近く、まだ行った事のない温泉を思い浮かべてみた。
    〝利川温泉〟の文字が頭に浮かぶ。
    そうだ、利川に行こう!!
    いてもたってもいられなくなる。
    高速バスのチケット売り場で早速利川までのチケットを買おうとした。

    窓口嬢『利川行きの車は終わりました』
    ガガーン・・・9月のヤンドクに続き、またまたチャガオプソヨ状態である。
    時刻表を見てみれば、17時35分が最終なのね・・・。
    時計は18時をまわっている。
    でも、どうしても利川に泊りたい!!

    ここで乗り継ぎの術を使うことにした。
    気を取り直して隣の建物・市外バスの切符売り場に行く。
    韓国の地図を頭に思い浮かべる。
    そして目についた原州行き。
    原州まで行けば利川行きのバスに間に合うかも・・。
    発売時間ギリギリに切符を手にし、バスに滑り込む。
    18時20分出発。

    <ここは何処??>

    バスの車内はとても暖かく、また満腹状態だったので寝てしまった。
    気がつくと運転手が叫んでいてゾロゾロと乗客が降りていく。
    ここは何処ぞね??と降りようとしている人にきいてみた。
    原州だよ、なんていうではないの。慌てて降りる。
    またもや道端に降ろされる羽目になった。
    周りを見渡すとモーテル群が目についた。
    どうやら降ろされた場所は、バスターミナルの近く、らしい。
    若いカップルの後について行く。
    もくろみ通り、原州のバスターミナルに到着である。

    ここで利川行きのバスチケットを無事前足に握り締めた(笑)
    20時にバスは出発、約1時間で利川市外バス停留場に到着した。

    <あ、まあるいベッドだぁ>

    今日の最後の仕事、宿探しである。
    時間も時間なので早く決めたい。
    バスターミナルの近辺はモーテルの宝庫なので、何処にしようかいつも迷う。
    一周してみて1階がファミリーマートのBeck D モーテルに決めた。35,000W。
    部屋に入ってビックリである。まあるいベッドがこんばんわ(笑)
    でも、まあるいベッドの部屋に泊るのは今回が初めてでは無いので
    ケンチャナヨなのである。
    あ、回転はしませんでしたので。一応。

     →1/9(月)に続く

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  • ヤマネコさんはカンウオン道へ

    1日から10日まで大韓航空でロンドンとスコットランドへ
    行っていました。
    韓国人経営の日本料理屋や中華料理屋ばかりに
    世話になってました。

    その間、ヤマネコさんは極寒の江原道へ。

    イギリスはバブルで高くてかなわなかった。
    ロンドンの地下鉄初乗り運賃600円!!
    韓国もバブルといってもかわいいもの、

    そっちに行ってみたかったなあ~。

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    Re: ヤマネコさんはカンウオン道へ

    岡山さん、こんばんわ♪
    ロンドンもやっぱり寒かったですか??
    地下鉄初乗り600円かぁ・・懐も寒々ですねぇ。
    こちらは南雪岳の麓に泊りましたので、それなりに寒かったですよ。
    それに、なんといっても凍った川面を歩くのが楽しかったです♪

    私はここ数年来韓国で新年を迎えていたのですが、
    今年は初めて中国で迎えたので、今回の韓国の旅は俄然チカラが入りました。
    中国は私にとって食べ物が合わずに大変往生しました。
    それだけに、ここ韓国メシには大変口に合うので助かります。
    あと、ちまちました旅行ばかりしているので、
    すでに2度目の帰国をしております(笑)

    実は私、あまりパンというものが好きでは無いので
    なかなかヨーロッパに足が向かないのです。(まだ行ったことが無い)

    岡山さんのように、韓国人経営の日本料理屋や中華料理屋を
    うまく利用すればなんとか行って来られそうな気がしてきました。

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  • 五色薬水を求めて~ その4

    <真面目な温泉旅館に泊まる>

    旅館探しといっても、旅館の数は5~7件程度。
    似たような部屋と設備、たぶん均一料金でしょうと勝手に想像。
    ということで、ヒョンデオンチョンジャン(現代温泉荘)をチョイス。
    1泊30,000W。
    フロントのアジョッシに『車はありますか??(車で来ていますか??)』と訊かれた(笑)
    もちろん『オプソヨ(無いよ)』と答える。

    日本の温泉地ならここでひとっ風呂浴びたいところなのだが、
    韓国は朝風呂文化。
    ということで、夜は旅館のシャワーのみ使用。明日に備える。


    1/8(日)

    <グリーンヤードホテルにて>

    朝6時半に目が覚めた。といっても未だ真っ暗。夜明け前・・・。
    部屋はオンドルでポカポカだけど、
    きっと外は寒いだろうなぁと思いながら近くのホテルまで外湯をもらいに行く。
    料金は大人6,000Wらしいのだが、ヤマネコがヒョンデオンチョンジャンの
    ルームキーを見せると5,000Wになった。
    中はなんてことはない、スーパー銭湯みたいな作り。
    普通、日曜日の朝は地元民が外湯に来るので
    洗い場がイモ洗い状態になっているのだが、なぜかガラガラだった。

    温泉に浸かってサッパリした後は朝食である。
    せっかく江原道に来たので、マッククスが食べたくなった。
    まだ年越し蕎麦を食べてなかった事に気が付いたのだ。
    というのも、12/30~1/4まで上海と杭州を旅していたからだ。
    旅館近くで朝から営業している食堂に入った。
    蕎麦粉で作った冷麺・マッククスで8日遅れの年越し蕎麦を味わった。

     →続く

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  • 五色薬水を求めて~ その3

    <凍らない水>

    この地方の市内バスの乗り方は韓国の他の地域と少し違う。
    というのも、均一料金ではなく、行き先を運転手に告げてお金を払うシステムなのだ。
    ヤマネコは終点の五色までの1,770Wを払う。
    25分程度で五色温泉に到着した。

    山の奥深い場所とあって、この時期は川という川が全てぶ厚い氷に覆われている。
    小さな滝や水道管から噴出していた水が、噴出したままの状態で凍結している。
    まるで、瞬間的に時間が止まってしまったかのような不思議な空間だ。

    五色薬水の表示板にしたがって歩いていく。
    5分ほど歩くと五色薬水入口に着く。
    石を積み上げた階段を降りていくと、川岸に降り立つ。
    とはいっても、もちろん川は凍っているので地面と一緒だ。
    飛んでも跳ねても氷が割れそうにない。

    五色薬水は不思議なことに冬でも凍らないそうである。
    となれば、冬でも凍らないことを実際にこの目で確認するのが
    一番の重要なポイントではないかい?と思い、あえて厳冬のこの時期に
    のこのことやってきたのである(笑)

    で、結果はどうだったかって??
    はい、本当に凍っていませんでした。
    30センチほどのスペースにコンクリートの土管のようなものがはめ込まれており、
    見事なまでにそこだけ水が潤っていたのだ。

    実は五色薬水は3ヶ所のポイントがあり、
    私が訪ねたのは誰でもいける1番下の炭酸がキツイところであった。
    上に登っていくほど、鉄分を含んだ水になるらしい。
    先客がいて、持参したらしい赤いひしゃくでポリタンクに薬水を入れている。
    小さな小さな泉なので、水が無くなってしまうかな、と心配したのだが、
    汲んでも汲んでもすぐに一定の量まで薬水が湧き出てきて来るのには驚いた。
    この先客の夫婦にコップを貸してもらい、一杯飲んでみた。
    うーん、シュワシュワの炭酸水というより重曹をたっぷり含んだ重たい水、といったところかな。
    薬水の恩恵を受けるため、一応2杯飲んでみた(笑)

    <お待ちかねの食事です>

    さて、ここの名物はなんといっても薬水で炊いた釜飯である。
    メニューはズバリ“薬水栄養石焼飯(ヤクスヨンヤントルソッパブ)”である。
    ふらふら歩いていると、店から太ったアジュンマが飛び出してきた。
    食事がまだならウチで食べていきなさい、言われ素直に入る(笑)
    当然お目当てのヤクスヨンヤントルソッパブを注文する。
    げげっ値段高し。なんと15,000Wである。少し贅沢かな、と後悔した。
    どうやら何処の店で食べても同じような料金らしい。
    遠くのちゃぶ台で親子連れがやはりヤクスヨンヤントルソッパブとおぼしきものを食べている。
    ちゃぶ台の上はさまざまなおかずが並んでいる。
    ヤマネコは一匹で食べきれるのか、ますます心配になってきてしまった・・・。

    まず最初に赤ワインが運ばれてきた。
    この辺の特産なのであろうか。飲んでみる。ものすごく甘い。
    いやいや、砂糖をたっぷり入れたような甘さなのだ。
    焼酎といい、韓国人にとって酒は甘いものというのが理念なのだろーか??

    続いてそば粉のジョン(焼いたもの)が来た。
    江原道の名物でもある、そば粉を使った料理。
    カンジャンベースのタレを付けていただく。日本人好みの味だ。

    そして次々とおかずが運ばれてきた。
    わらび・ぜんまいといった山菜ナムル、つる人参を裂いてコチュジャンであえたものと
    太刀魚をやはりコチュジャンでまぶしたものを自分で鉄板で焼いたり、
    トドリムッのサラダ、冷たいトンチミ、味噌汁などである。

    いよいよ薬水で炊いた釜飯の登場である。
    鉄蓋を持ち上げると、薬水効果の薄い黄色に仕上がった釜飯が顔を出した。
    ナツメ、栗と一緒に炊き上げた、なんとも言えない良い匂いだ。
    釜が熱いうちにご飯を全部取り皿にかき出し、ヤカンの熱湯をジュワ~と注ぐ。
    おこげが香ばしいスンニュンの出来上がり。

    必死になって食べたので、量が多かったが結構おなかに入ってくれた。
    何しろ朝ご飯が遅かったとはいえ、昼食は高速道の休憩所で食べたフランクフルトのみである。

    食後はテレビのバラエティ番組を見ながらゆっくりくつろぐ。
    気がつくと、陽が落ちて外は真っ暗になっていた。
    そろそろおいとましましょ、と靴を履こうとすると
    店のアジョッシがコーヒー飲んでいきなさい、と言ってくれた。
    親子連れにはコーヒー出してなかったよなぁと思っていたら、
    コーヒーはお店側のサービスだったのだ。ありがたく頂く。
    ヤマネコのマズすぎる韓国語に、どうやら好感を持ってくれたようである。

    食堂を出た後は、今夜の宿探しである。

     →続く

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  • 五色薬水を求めて~ その2

    1/7(土)

    <傍若無人>

    朝はゆっくり起床、朝風呂にも入り、PCもチェックしたりで
    モーテルを出たのは10時をまわってから。
    第1回目の食事である。
    とは言ってもキムパブ天国で純豆腐チゲという、いつものスタートである。

    ハフハフしながら食べていると、日本人女性の二人組が入店してきた。
    こういったことは、ヤマネコは瞬時に分かるのである。
    今回は両女性ともにコートのボタンを閉めていなかったのがポイント。
    案の定、小声の日本語がぼそぼそと聞こえて来た。
    店のアジュンマが注文を取りに来ているのだが、メニューが読めないらしい。
    シンポウリマンドゥ以外、キムパブ天国をはじめ粉食の店は殆ど
    日本語のメニューを置いていない(明洞付近は知らんが)。

    彼女らはガイドブックを開き、ジュンドウフ○×・・と言っているのだが、
    いかんせんアジュンマは意味がわからず、ただ困っている。

    こっちはもういたたまれなくなって『スントゥブ??』と、
    通訳らしきことをしてしまった。(不甲斐無いことをしてしまった)
    と、一人の彼女が叫んだ。『あっ この人と同じやつ!!』
    ヤマネコのスントゥブチゲを見て、そう叫んだのである。
    御礼などハナっから期待していないのだが、
    御礼どころか反対にジロジロ睨まれた。
    ひっじょーに態度の悪いオンナどもであった。
    しかしながらヤマネコは店を出るまでオールハングルで通したので
    ざまあみろである。

    <何処で降ろされるか分からない>

    いよいよ襄陽に向け出発である。
    ・・・はて、どこのバスターミナルに行けばいいんかのぅ、と暫し考える。
    とりあえず江辺の東バスターミナルに行ってみた。
    襄陽行きのバスもちゃんとありました。
    チケットを買い、飲み物の買ったりしてバスに乗り込む。
    襄陽経由束草行きの優等バスは12時きっかりに出発。

    途中、チャンピョン休憩所でわずか7分の休憩以外はひたすら走りつづけたのであった。
    嶺東高速道(うろ覚え失礼)を過ぎ、国道7号線を北上する。
    すると、突然バスが停まった。
    運転手『襄陽です。降りる人はいませんか。』
    時間的に、ここは襄陽のようである。
    首を傾げながらバスを降りる。市内バス同様の、ただのバス亭である。
    道の反対側に、小屋に毛が数本生えた建物があった。
    襄陽高速バス停留場である。
    中に入ってみると数人の客がいた。
    行き先はソウル(江南)と東ソウル行きのみである。
    ははっーん、よくあるパターンだな。
    市外バスターミナルと高速バスターミナルが別々の場所にある町はたくさんある。

    鉄道の場合、必ずホームに停まるので、初心者でも安心だ。
    でも、バスは何処で降ろされるか分からない。
    だからバスの旅は面白いのだ。

    襄陽方面は、2002年9月に束草4泊をはじめ、訪れた事があるので
    (ただし金浦-襄陽間はKALで移動)
    地理は一応頭に入っているつもり。
    市外バスターミナルへは歩いて10分もかからない。

    市外バスターミナルは色々な都市に便があるので
    そこそこの規模のターミナルである。
    とは言っても田舎だから比べ物にならないくらい小さいけどね。

    ここから市内バスで五色温泉に移動である。
    東ソウルバスターミナルから五色温泉まで直行便があるのだが、
    乗り換えを目的とした修行なので、今回は襄陽からのルートなのである。

    近くの襄陽市場を見学してから五色に行こうと思っていたのだが、
    バス便が16時の次が18時。
    ということで、16時発の五色温泉行きの市内バスに乗り込んだ。

     →続く

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    これって、歯ブラシ代だったっけ???
    相変わらずの凄腕の修行振りですにゃ~。

    ところで、5色虹色の薬水=温泉水のお話???

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    左様。

    歯ブラシ(2本:笑)+ジェットバス用バブルエッセンス
    +ピンク色のシャワーキャップ+ゴムちゃん(爆)のセットなり。

    ここは1,000Wの歯ブラシ代が強制的に料金に含まれているのであります。
    他にオプションとして1,000W払って買うというシステムのモーテルもあるのだ。

    》5色虹色の薬水=温泉水のお話???

    世にも不思議な温泉水のお話にゃ~。
    五色は土地の名前にもなっているのよ。
    五色薬水 = オセクヤクス といいます。