コース料理でなければ皿を注文しているだけ

 コース料理は、一人1コースが基本。だけど、たいてい多すぎるので、それだって、ハーフポーションにしてくれ、と頼めば、魚の丸焼きでもない限り、適当に6割くらいの値段でどうにかしてくれる。(チップを忘れずに。)食べ残すより、この方が満足感もある。

 一方、アラカルトの料理は、皿で注文するもの。どうやって食べようと、店には関係がない。あれこれ頼んで、いろいろ味見してみるのが楽しい。取り分け皿は、汚れたらどんどん取り換えるのが当たり前で、べつに遠慮することはない。チップも不要。とくに魚介類(「海のフルーツ盛り合わせ」)は、とてつもない山盛りのものがある。あんなものだけを一人でぜんぶ食べているやつの方が珍しい。周囲のテーブルを見て、あまりにも多く、子供もさして食べないなどの事情なら、最初から減らしてもらった方がいいかもしれない。

 それより、子供は、旅行ではしゃぎすぎて疲れる。夕食のころはぐだぐだになる。そのうえ、ヨーロッパのレストランは、夕食は深夜までだらだらを会話をしながら食事をするところで、最後の料理が出そろうまでに2時間ということも、よくあること。子供には向かない。

 だから、昼に遅めにみんなでレストランで食べて、夜はスーパーや駅などのテイクアウトをホテルの部屋で食べる方が楽かもしれない。それなら、途中でも、そのまますぐ寝られるし、地元の人たちが食べている本当の味もわかる。(うちはいつもそうしている。スープなども飲めるようにトラベルクッカーを持参しておくと便利。あれがあれば簡単な煮炊きもできる。)魚介類なども、観光地では、近隣のアパートメントに長逗留している人たちも多いので、たいてい街のどこかに人気の魚屋があって、新鮮なのを量り売りしている。これだと、種類と量を直接に目の前で見ながら注文できるので安心。また、子供がいる場合、水はスーパーなどで多めに買っておくこと。乾燥しているので、夜にもしっかりと水分をとっておかないと、体調を崩しやすい。

 スイスのフォンデュは、シェア以前に、絶対に子供には食べさせてはいけない。日本のものと違って、ものすごい量のアルコールが入っている。

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1件のコメント

  • 純丘曜彰教授博士さん、ありがとうございます

    「アラカルトの料理は、皿で注文するもの」なるほど。確かにそうですね。

    私も、食事も基本的には、昼にしっかり楽しみ、夕食は軽くスーパーで買ったもの等ですました方がいいかな、と思っていました。
    ランチの方がお財布にもやさしいことが多いですし、何より、夕食に海外の料理をたくさん食べると胃にもたれそうで…(笑)

    もちろん、チーズフォンデュは楽しむなら大人のみのつもりです。
    チーズをワインで溶かしているようなものですものね。

    いろいろ勉強になりました。ありがとうございます。

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