先日、ローマ・スペイン広場で悪質ミサンガ売りに遭遇しました。
有名な話のようなのでご存じの方も多くおられると思いますが、こ
ちらの掲示板にお世話になり、そして、実際にトラブルに遭遇した
者として、皆様の参考になればと報告させていただきます。
1 時刻
1月27日夕方4時頃。
2 場所及び周囲の状況
スペイン広場の中段。観光客多し。
3 当方の状況
中年男1人・・・
4 手口と当方の対応状況
(1)中年前のおにいちゃん(白人系)が「ナカータ、ナカムーラ」
と話しかけてくる。「トーキョー?オーサカ?」などと出身地も
聞いて来た。
(2)こちらが立ち止まって反応を示すと、「マジック、ノーマネー」
と言いながら手首に毛糸を巻き付けてくる。
(3)こちらが遠慮がちに拒否してもどんどん巻き付けてくる!
(4)最後に爪切で毛糸を切り、代金を請求する。50ユーロ!
(5)こちらは、わからない振りをして50セントを出す。
(6)相手は、No、No、とあくまでも高額を要求してくる。
(7)なおも支払を拒んでいると「ボスを呼ぶ」と英語で言い、
ボス登場。
(8)ボスは、これ、これ、と自分の財布から出した50ユーロ
札(20ユーロだったかも)を見本として示す。
(9)こちらが、なおも拒否すると、相手は、次第に凄む。
(10)当方、ちょっと危険を感じて中ぐらいの声で周囲に向か
って「Soccorso!」と助けを求める。
(11)すると、相手は急に笑顔になり、それ(50セント)でよい、
と金を受け取って去る。
(12)こちらも「Grazie!」とにこやかに別れる。
5 考察(反省)
・(2)で反応を示したのが、まず間違い。周囲に人が多かっ
たため、話には聞いていた「ミサンガ売り」ではあった
が、ついつい立ち止まってしまった。
・(3)で遠慮がちに断ったのが、次の間違い。決然と断るべ
きだった。ただし、周囲に誰もいないときなどは、あま
り刺激しない方が良いのかなあ。
・(5)のリアクションは、とりあえずは良かったかもしれな
い。ただ、これも状況によるかなあ・・・。
・(11)のように、周囲にイタリア語で助けを求めるのは、切
羽詰まったときは、有効だと思われる。ただ、このような
状況に追い込まれないことが第一?。
・この後、上の段まで上るとCarabinieriがいました。相手
もそのことを知っていたのかも。
以上、海外旅行初めて、イタリア語、英語ともカタコトの域を
出ていないおじさんの体験です。
このため、考察(反省)は、間違っている部分もあるかと思いま
す。ベテランの皆様のご意見もお聞かせください。
何れにしても、危うしに近寄らず、もし近寄ってしまった後は、
「タマ(生命)」を奪られないということが第一条件かなあ、と
今になって思っています。
以上、ご参考までに。