20/05/31 20:38

踏み倒しはしないと公言

会社更生手続申請し、数日前に受理されました。会社更生手続受理により、財産の保全と債務返済停止になります。8月17日に1回目の債権者集会が予定されています。タイ航空は、それでも、再建後は手数料なしで払い戻しをする(あくまで希望)とのことです。今の経営者は、タクシン派ではないので、政府も救済したかったのですが、政府による救済は国民輿論が反対し、断念となりました。国営は何処も同じで、赤字体質、大規模な人員整理路線整理は必須と見られています。さらに、今後のエアラインの経営が成り立つかと言う大問題が立ちはだかっています。タイでも、飛行禁止や入国禁止が再々延長が続きます。6月末まで、国際線停止(国境封鎖)が決まってしまいました。

恐れていたことなのですが、科学的に解明できないことだらけであるがために、世界中が科学的な対応をせず、数世紀前の封鎖に頼ってしまっています。これも、せめて、過去の対応が適切であったか否かという検証でもすれば良いのですが、現実には、経済封鎖に堪えきれず、国際便以外の規制を次々と緩めているだけです。日本国民を脅した八割削減って、実際の削減はそれには到達できなかったのに、計算結果なら増え続ける筈が現実には違っています。少し考えればわかるのですが、極めて乱暴な計算で、接触の中身も分母の感染者数も考慮されていないのです。でも、政府も自治体も、マスコミも声を揃えて言うので、国民は信じることを強制させられざるを得ません。

LCCがあれだけ流行ったのは、少なくとも日本以外のアジアでは資金さえあれば設立も経営もできてしまったからです。何より、安さにつられて、これまで飛行機とは縁のなかった層を取り込めたことが成功の要因です。しかし、これからは、席の間引きや、搭乗および降機時の手間暇、健康管理等のために、余計な出費を強いられ、収益も減ることは確実です。企業も簡単には出張させないでしょう。このような嵐のなか、あえて火中の栗を拾う人が出てくるか・・・・。

今、タイでの新たな感染者は、殆どが海外からの出稼ぎ帰国者です。検査すれば出てくる状態なので、やはりアジア以外の感染率は相当高いと思われます。最近、復活してきているのは、もしかしたら欧州では集団免疫にほうが手取り早いのではないかという意見。さらに、不思議なのは、タイも含め、日本以外でのアジアの死者数が極端に少ないこと。恐らく、欧米の悲惨な状況がなく、世界中がアジア並だったらば、ここまで世界が劇的に変わる(個人的には“新しい生活様式”には胡散臭さを感じていますが)必要もなかったでしょう。

いいかげんに、少し頭を冷やして、現実に戻るべきだと思っていますが、世界の趨勢は、市民レベルで、規制の強化です。

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1件のコメント

  • 20/06/01 07:52

    詳しい解説

    JORGEさん、詳しい解説をありがとう。
    決して、期待は出来ませんが、何せ3人分なので、望みの火は消さずに灯しておきます。

    アジアの死者数が極端に少ないことは、集計方法にも問題はあるでしょう。

    が、私は最近、タイ・ベトナム・マレーシア旅行によく行くのですが、
    何処の国もウォシュレットの様な水洗ホースが付いてます。
    水しか出ないけど、暑い国なので水でも使えます。

    これが、良いのかなー?と勝手に思ってます。

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    20/06/01 17:56

    欧米との違い

    米国は大統領の信じられない言動(中国を賛美したかと思うと、今は罵倒、米国は感染封じ込めできると言って、医療崩壊、空間洗浄剤を体内に注入すれば良いとかは、ご乱心では済まないし、抗マラリア薬のヒドロキシクロロキンなんか予防に飲んでいたら心停止でお亡くなりになっていたかも知れない)とは対照的に、航空会社に対しては迅速かつ寛大な支援。

    存続が危ぶまれるのは欧州とて同じですが、ここでは、大手が実質三社の多国籍企業傘下という点と、政府が金を出すが口も出すと言うスタンスで難航しているようです。一方、LCCのなかでも政権が異質(強権とほぼ同義語)のWIZZ AIRは強気の戦略で、破綻航空会社の背線までも視野に入れているようです。同じく強気なのがRyanairで9月までには八割を回復させると豪語しているようです。まあ、ある意味、奇跡的成長を遂げた会社なので、凡人にはない発想があるのでしょう。

    色々なところの調査でも、欧米人のほうが再開後の旅行に積極的なようです(中国は別)。アジアのほうが被害が劇的に少なかったのにもかかわらず慎重なのは何故か?これも、欧米の死者数の多さとアジア(日本は別で、成功例だなんて言って欲しくない)の少なさの要因の一つなのかも知れません。

    封鎖直前までタイに居ましたが、たしかに警戒はしていた(ホテル、公共交通機関、商業施設に入るときの検査など)ものの、道端では普通に屋台が食べ物を開放系で売っていたし、客もマスク装着がほとんどでしたが、普通に買っていて、それほど厳重な対応とは思えませんでした。あれでも感染拡大はしなかったし、死者はほとんど出ていない。ただし、、、、、日本人は現地人に比べて暑さに弱い(少なくとも私は)。そのため、マスクをして外を歩くと体温が上がり、かなりの確率で引っかかりました・・・・。そのうちコツが飲み込め、建物に入る直前にマスクをすることで回避できるようになりました。ただし、マスクの脱着はしてはいけないマスク使用法の一つです。

    池上彰の番組で台湾を賞賛していましたが(たしかにWHOから排除されているという不利な環境下で素晴らしい対応をしたのは事実)、政府の対応とは別に、現地人はやはり台湾らしい緩さで満ち溢れていました。これらの点を踏まえれば、環境の違いが大きな要因なのかも知れません。G7なんか所詮セレモニーで今や役割を終えています。写真撮影だけが目的のお方もいる訳だし。このような無駄なことはせずに、中国を含めたアジアでの成功失敗例を話し合うとともに、特に中国の医療関係者を交えた新型コロナウイルスに関する、また疾病治療に関する会議を開催すべきだと思います。当然、失敗例の欧米にも参加してもらって。ワクチンや治療薬における国際協力も大切ですが、基礎的な分野での議論が絶対必要。旅行に関しても、欧州だけで再開させるのではなく、アジアも協力して取り組むべきです。島国と半島との封鎖応酬なんてみっともないことは即やめて。