レポート

中国の銀联、日米に進出・・・・

公開日 : 2005年06月06日
最終更新 :

二日に発表された中国の「国営」銀行間ネットワーク会社「銀連」がディスカバーカードと三井住友カードと提携・・・というのには、少し
驚きました。日本側は日経がちょこっと扱っていましたが米国側は「ディ
スカバーがチャイナ・ユニオンペイと提携した」といろんなメディアが報
道していたみたいです。

http://www.chinaunionpay.com/shownews.aspx?newsid=2073

 これは中国人が日本や米国に行く時に便利になる。というものですが、
日本人でも中国銀行や工商銀行のATMカードを持っている人には、ちょっ
ぴり朗報か・・・というのも、今までは日本でATMカードの「使い道」が
なかったのが、「お金の引き出し手段」が出来たということです。

 報道を見る限りでは、三井住友カードの加盟店で「デビットカード」の
ように即時引き落しで決済できる。となっています。既存のCATではなく
「新端末」を開発するみたいです。ふと疑問に思ったのは(日本の)街中の
店では「VISA」マークは出ていますが、「三井住友カードの加盟店」かど
うかは区別できるのか?ということ。きっと、使えるところでは、日本の
商店にもついにあの「銀連マーク」が掲げられるようになるのですね。

 銀連は香港の銀行との提携以来、タイ、韓国・・・とアジアに次々に
「進出」していますが、このまま行くとキャッシュカードの「ネットワー
ク輸出」のみならず、クレジットカードも「銀連」という単独ブランドで
進出するのかも知れません。とにかく、「銀連」と接続していないと、
(お客の)中国人がデビットカードもクレジットカードも使ってくれ
ない。・・・となると、みんなが必死になって、銀連と接続するように
なるでしょう。先日、HSBC系の上海銀行が自社カード発行をするように
なったとニュースリリースした日の丸JCBですが、アジアでは「銀連」に
勝てるかどうか。

 第一号店は新宿や池袋の家電屋さんのように思いますが・・・・「銀
連」マークが掲げられるかどうか見ものです。

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1件のコメント

  • 退会ユーザ @*******
    05/06/07 00:36

    Re: 中国の銀联、日米に進出・・・・

    ただ、このカード、国際与信上限額が低いんですよ。。。
    当初は日本人には(少なくとも僕には)使い物にならないと思っています。

    国際与信上限の拡大は、人民元の事実上の国外流出にもなりますんで、ただでさえ警戒している人民元切り上げ等と、同じ問題にぶちあたるんですよね。。

    銀連など中国は大きく4つの銀行グループに別れていて、熾烈な戦いを展開しています。
    銀連が勝ち残るかどうかは、現時点では何ともいえないでしょうね。

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