地球の歩き方の掲示板というと日本を代表する旅行関連掲示板なので投稿者の動向は今どきの海外旅行を知るには最適なソースのひとつと言えると思います。
で、改めて当掲示板の最近の投稿内容を調べてみるとその内訳は大半が仲間募集やそれに類したものであり」、その他を圧倒しているという現状でした。
これは少し前の掲示板と比べても最近はとくに仲間募集系が増殖してきているなという印象が強く、実は想像以上に近年の海外旅行は様変わりしているのではないかと。
この私の仮説を裏付けるものとして「JTB総合研究所の本年5月の調査レポート」や同研究所の専門家のインタビュー記事には周遊型から滞在型や体験型が増えている旨が示されています。
同調査によると周遊型が最も多いのが60代男性ですが、最多と言ってもその比率は4割前後です。これはひとつには従来の遺跡・名所を巡る旅行から現地での体験型の滞在へとニーズがシフトしているからではないかとされています。
いわゆる海外旅行のリピーターが周遊型よりも滞在型や体験型が多いことはよく知られていると思いますが、ライトユーザーにあっても同様のシフトが見られることまでは予想しておらず意外でした。
ここ数年に来西の友人や親戚達が滞在型であったのは単なる偶然と思っていたのですが、どうやら私の読み違いであったようです。
ここからは私の妄想に近い?分析になりますが、今どきの海外旅行者はネットで海外旅行の動画を観たりして脳内トラベルができてしまうために現地で絶景を観たり、名所を訪ねることが疑似的にできてしまうからではないかと。
つまり、「車窓から」とか「弾丸なんとか」とかの放映や動画で事前に海外旅行の気分を味わったトラベラー達が実際の旅先ではピンポイントに旅の目的を絞ってしまうからなのではないかと。
もっとも外国人、とくにヨーロッパ人の旅行スタイルは滞在型が主流でそういった影響もあるのでしょうか?
となると今どきの海外旅行で「初めてのスペインならばざっと全体を観れる周遊型がいいですよ」という私のスタンスも修正が必要ということになるかもしれません。