ルードヴイッヒ二世と皇后エリザベートの密会場所・・・シュタンベルク湖その2

 Roseinselの方に歩き出すが、この辺はヨットの係留地で夏はヨットを楽しむ人でにぎわう、かなりの高級リゾート地だとのこと。途中のSeewegというところで引き返すことにした。ちなみにRoseinselはエリザベートとルードヴィヒ二世が何度も密会を繰り返した島。二人には男女の感情はなかったとも言われるが、いずれにしろこんなところで王国の王と帝国の皇后が合わなくても、ミュンヘンの街の王室関連の施設で会えばいいじゃないの、と思うけど、どうなんだろう。

 Golf Hotelはエリザベートの定宿で、日本からも好きな人は泊まりに行くそうだが、彼女がいつも泊まった部屋にも泊まれるらしく、レストランでは彼女が食べたものと同じメニューを出したりもするとのこと。エリザベートご用達のお店はいたるところにあるが、なぜ、里帰りした時はミュンヘンの王室関連の施設に泊まらず、こんなところに泊まったのか、考えてみるのもおもしろい。ちなみにルードヴィヒ二世がノイシュバンシュタイン城で逮捕され、ベルク城に連行された時も彼女はこのホテルに滞在していて・・・・後はミステリーとなっている。一説には今のシュタンベルクの船着き場あたりに船を用意して、彼を連れて南に逃げて、スイスに亡命させる手筈だった、とか、この辺は色々と調べるとおもしろい。

 Sバーンでシュタンベルクに戻るが、時間の関係で今からベルクに行くのは難しくなった。ベルクに行くバス乗り場は、湖を背にして駅の北口から右手の方に少し歩いたところにあり、Bergに行く961番バスもここから出る。

http://www.mvv-muenchen.de/fileadmin/media/Dateien/plaene/pdf/VLP_Lkr_STA_2015.PDF

 が日曜は一日四便というどっかでみたのと同じパターンで、片道5キロくらいなので、少なくても湖岸の道を歩いていくことをお勧めする。(遊歩道が整備されている。)もう一度シュタンベルク湖の船着き場で佇んだけど、やはりきれいな眺めだ。しかも、彼も彼女もずっとこの光景を見ながら生きていたわけで、それを思うと不思議な気がする。

 ポッセンホーフェンのガイドブックにはElisabethをdie spaetere Kaiserin Elisabeth von Oestreich und Koenigin von Ungarnと記載があり、この辺は厳密なのね、と感心。また町中に二人の肖像と「Koenig und Kaiserin」とかいうステッカーみたいなのがあって、やはり特別な街である。・・・

 夏の適当な時期に、ポッセンホーフェンを半日、ベルクを半日くらいでゆっくり回るのが理想のコースと思ったので、また「情事、密会、秘め事」モードにしてから、再訪してみたいものである。

 

  • いいね! 0
  • コメント 0件

0件のコメント