ミラノからパヴィアへ日帰り遠足

日曜日はミラノからパヴィアに出かけました。
中央駅から電車で30分ほど、日曜でも電車の本数は結構ありました。
パヴィアで有名なのはおそらく郊外にあるチェルトーザの修道院かと思います。が、あれは写真を見た限りでは「マヌケでかわいい」を愛する私の好みではないので割愛。ロマネスクを楽しむ遠足です。

パヴィアにはロマネスク建築が多く残っているのですが、午前中に開いている教会3つに絞ってその後昼食、それからヴィスコンテ城(現パヴィア市立博物館美術館ーmuseo の訳は難しい)で開催されているロンゴバルド展に行く。
本日も鉄壁の計画です。

パヴィア駅から中心街までは楽に歩ける距離でした。ミラノに比べるとはるかにこじんまりとしてますが、お店も人も多くて過ごしやすそうです。また街のすぐ近くを川が流れ河原を散歩できるのもポイント高し。ま、この日は冷たい強風が吹き荒れそれどころではなかったのですがー。川岸に遊覧船らしきものがあって良い季節ならとても楽しそう。

まずサン・ミケーレ教会。ロマネスクのファサードが砂岩で出来ているので風化しつつあり、まばらに残るレリーフがいい感じです。聖堂内の主祭壇に古いモザイクがあります。先達の教えで主祭壇にあがる段には柵があって入れないと知っていましたが、たまたまミサの準備中で柵が開いていて教会の関係者さんが上がらせてくださいました。
一部しか残ってないけど、これがもうたまらない可愛さで!派手にお礼を述べ、さらに灯明代を献金箱に入れました。
もう今日1日が終わった気分でした。
サン・テオドロ教会
ここには街の歴史(フランス群が攻めてきたとか)を描いたフレスコ画や、街の守護聖人聖アネーゼと聖テオドロの生涯を描いたフレスコ画が楽しめます、さらに床の一部がガラス張りになっていて地下にある古いモザイクを少し見ることができました。
サン・ピエトロ・イン・チエルドオーロ教会も小さいけれどファサードのレリーフが楽しかったです。

のんびり昼食を食べてロンゴバルド展がある市立美術館へ
ここまで私としては幸運すぎ順調すぎる1日です。
この美術館はいつもガラガラと先達の方に聞いていたのですが、なんたることかロンゴバルド展の切符売り場には長蛇の列ができていました。風が吹き込む回廊にできた行列に並びましたが妙な事に列が一向に進みません。
列は予約のあるなしで2つあるのですが当然予約の方が優先です。予約しておけばよかったと今更気付いてもどうなるものでなし。
私の後ろのグループの一人が偵察から戻って「切符売り場のお姉ちゃんはパニーノ食べてた、前の人ももう1時間並んでる」多分そんな事を話すのが聞こえました。う~え~、、
小一時間並びましたが冷えるしお手洗いには行きたくなるしで悲しくなります。
いい考えが浮かびました。
「ロンゴバルド展はやってない事にしよう!」
やってないのですから並ぶことはありません。列を離れてバールに飛び込んでミラノに戻りました。

ミラノで開催されているカラヴァッジョ展は予約がないと長蛇の列で長く待つなどと情報をもらっていたので、ちゃんと予約を入れてチケットを買っておいたのですが、まさかロンゴバルド展でも予約があったほうが良いとは。
予約に縛られるのは面倒でも、旅行先での時間は貴重なのでこれからは予約できるものはしたほうがいいかもと思ったことでした。
(でも・・日本での若冲展や京都国立博物館の国宝展のように平気で3時間も4時間も待たせるよりずっといいシステムだと思います)

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1件のコメント

  • 退会ユーザ @*******
    17/12/08 22:02

    知りませんでしたああ~

    cokemomoさま、再度お邪魔します。

    ついドイツ語風にランゴバルデンと呼んでしまうのですが、そんな展覧会が開催中だったのですか?!全く知らなかったので本当に残念無念です。
    これがフランク族とかブルグント族とかなら、ふーん、まいっかーで片付けるのですが、ロンゴバルド族なら見てみたいのに、ものすごーくくやしいです。
    なになに、6月から12月上旬まではパヴィアで、12月下旬から3月まではナポリで、その後サンクトペテルブルクで開催とな。8月に開催してくれればイタリアまで見に行くのに・・。
    この博物館やベネヴェントやチヴィダーレ・デル・フリウリなどで見たものも恐らく含まれているとは思いますが、規模が違いすぎますね・・。

    ところでパヴィアの教会のロマネスクはちょっと私の好みではありませんでした。どうも北のロマネスクは苦手なのです。同じロンゴバルドでもベネヴェントのは南方化していました。
    ということで私はチェルトーザ・ディ・パヴィアにルドヴィーコ・イル・モーロの墓を見に行ったのでした。シトー系のくせに豪華な修道院でした。

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